崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

野球韓国に負け

2009年03月10日 05時32分33秒 | エッセイ
 私はスポーツが全くできない。好きでもなく、むしろ否定的であり相撲の中継以外は視聴することは少ない。しかし昨夜の野球視聴は最後まで緊張して心から韓国を応援した。この事実は自分自身も思議に感じてる。まず私がなぜ韓国を応援したかが分からない。通例私はどちらでもよい、面白さでゲームを見る感じであった。しかし今度は違う。韓国側を決めて応援したのである。それはおそらく野球などのスポーツが文化一般で圧倒的に優位であり、特に野球一色のような日本のスポーツに反感を持っているからであろうと自己分析している。「サムライジャパン」がWBCで韓国に負けた。
 これを契機に私はスポーツへの理解に努めようと思う。野球は長い時間、ゆっくり進行するゲームと思ったが、秒のゲーム、カメラのシャッターのゲームのように感じ、技術は作戦までびりびり心理的に伝わる。面白さを実感した。ゲームは敵対から成り立つが相手を憎まない。むしろ相手を理解する。ゲームオーバーから日韓関係に関する感情を体験したような感さえある。その観戦のさなかソウルの恩師から珍しく私の新著を褒める電話があって緊張はさらに高ぶる瞬間瞬間であった。