崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

政権交代への期待

2009年03月27日 05時25分07秒 | エッセイ
 戦後長く続いた自民党政権に対して、政権交代への国民の期待が高まったところに民主党の小沢一郎代表の西松建設からの違法献金事件が発生して大変失望している。もちろん政治は国民に安全安心の福祉などが第一番であり、交代が最優先とは言えないかもしれない。しかし王朝や独裁政権の世襲などから民主主義が発生したのに「一党政治」が何十年も続くということは決して良いとは思われない。朝鮮の李王朝は五〇〇年も続いて官僚は腐敗の「汚吏」になって結局日本植民地として滅びたのである。今日本でも官吏の腐敗は感じられている。税金による財産を軽く処理し、名目を借りて浪費するなど、あまりも公金を粗末にするような感がある。
 自民党政治がそれほど悪くなくとも、やはり政権交代は必要だと思う。それは民主主義への国民の意識の高調につながるからである。韓国と北朝鮮を比較してみても政治体制が全く異なるがそれより国民の民主主義に対する意識がもっともっと異なるのである。日本国民の政治意識を高める意味でも日本の政権交代への期待は高い。それは小沢一郎氏問題より重要である。