崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「烏飛梨落」

2009年03月09日 06時29分43秒 | エッセイ
 民主主義の根幹は政権交代と思われるが、北朝鮮では3代も相続しようとしている。日本では戦後自民党が一時を除いて連続している。政権交代の期待へと国民の世論も向いている中、小沢氏の秘書が不正疑惑で逮捕された。とても残念である。中学校の時、韓国で民主主義を勉強した私は、李承晩大統領との対立候補である申翼煕氏を熱烈に支持したが選挙運動中に死亡してしまい、とても残念だった。朴大統領の時は金大中氏を弾圧して独裁政権が続いたのはご存じのとおりである。
 日本の検察と政権とはどのような関係であるから知らなくとも韓国での経験を持っている私にとっては何らかの政権維持手段としてのでっちあげのように思われ、古い韓国の悪い政治の再販ではないかと思ったりする。もしそれが若干の事実を火種にした政治劇だとしたら日本の政治は韓国よりはるかに遅れていることになる。しかし「烏飛梨落」という言葉のように偶然の偶然であるかもしれない。検察が政治を動かすのはその存在感のためではないのだろうか、単に仕事を忠実にしているに過ぎないのだろうか。国民は綺麗な政治を期待している。