崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

宝石

2009年03月02日 06時13分54秒 | エッセイ
 百貨店に行って高価な宝石陳列台に目が届くことはない。私は宝石には全く関心がない。それは私の無知である。文化財の仏像に宝石が光っていてもその評価もできないかもしれない。宝石の中に額に打ち込められたものや指輪などが光る。当然視線が届く。社会的にも指輪は婚約や結婚の約束など意味を持つ。韓国では富や社会的地位を象徴するものであり、富家の老婆のものに高価なものである。
 しかし指輪に関する関心は男と女の差が激しいと思う。一般的に多くの男性(?)は女性の指輪までには視線が届きにくく思われる。女性の化粧は人に見せるという意識が強いと言えるならば、指輪は女性自身が日常的に自分の目で見ることができるから執着しやすいと思う。私は指輪には価値評価が粗末であり、家内にも高価なダイアの指輪をあげたことがない。それは残念と思われるかもしれないが、私はファッション以外の意味合いを納得していないからである。これは家内の心の宝石を見ても、女性としての心を十分理解していないことになるだろう。