京都市バス一日乗車券値上げへ

2017年07月26日 00時06分48秒 | バス関係
京都新聞HPより。

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市バス一日券100円値上げへ 京都、混雑緩和で

観光客増加による京都市バスの車内混雑を緩和し、地下鉄に誘導する対策を検討している市交通局は24日、市バス一日乗車券を現行の500円から600円に値上げし、市バスに加えて地下鉄も乗ることができる一日乗車券を、1200円から900円に値下げする案を有識者懇話会に示した。委員から大きな異論はなく、市は8月に最終方針を決める。実施は来年3月を予定している。
 交通局は市バス一日乗車券を600円にした理由として、現行価格の500円を導入した2000年度に比べ、均一運賃区間の拡大や京都バスでも利用可能になるなど、同乗車券における走行キロ数が1・2倍に増えたことを挙げた。
 市バス・地下鉄一日乗車券は、市バス・地下鉄全線定期券の1日当たりの単価を下回らない900円にすると説明した。
 両乗車券の料金差が300円に縮まると、市バスから地下鉄への移行などで、1日乗客数は現状と比べ、市バスが5500~9300人減、地下鉄が4600~7千人増となると試算した。
 市バス一日乗車券を600円とした点について、委員から「今と変わらず3回乗ればお得で、よい」「市民もよく使う乗車券で、市民負担を少なくする点からは妥当」と意見があった。
 一方、交通局が試算したバスから地下鉄への移行乗客数には明確な根拠があるわけではなく、委員からは両乗車券の価格差を縮めるだけでは不十分で、「地下鉄に乗ってもらう工夫が必要」との声も相次いだ。
 また交通局は、市バスの車内混雑緩和策として検討している「前乗り後降り」の実験を10月14~15日、28~29日の土日曜に、清水寺や銀閣寺など人気観光地を巡り、1便あたり乗客数が最多の100号系統で実施すると明らかにした。調査員らが車内やバス停で、乗客がスムーズに動くかや乗降時間を調べ、乗客にアンケートも行う。

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ついに詳細が明らかになりました。
大人気の市バス一日乗車券は100円の値上げで、3回乗ればお得になるのは現行と変わらず。また、地下鉄の一日乗車券(600円)と同額になる見込みです。
市としては混雑の原因となる観光客をなんとか地下鉄の方に誘導したいようですが、地下鉄網がロクに充実していないためにそれ一本ではなかなかメジャーな観光地に辿り着けません。同じく地下を走る阪急や京阪も京都駅に接続していないので、だったら多少時間がかかっても一本で結んでくれるバスに利用が集中するのは当然のことです。記事中にもある通り、地下鉄に乗ってもらう工夫を更に充実していかなければ、値上げをしたところで引き続きバス券が飛ぶように売れていくのではないでしょうか。

また、市バス一日乗車券は車内でも発売されていますが、下車時に購入する人が並ぶために後ろがつかえているのを時折見かけます。これが値上げされるとお釣りや両替が発生する機会もそれなりに増えるわけで、さらに前乗り方式が採用されると相次ぐ購入で始発から遅延……ということにもなりかねません。コンビニでも取り扱いがあるので、ここは思い切って車内での発売を廃止するなど、社会実験の際にはしっかりと見極めてほしいと思います。

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