
『機械仕掛けの歌姫―19世紀フランスにおける女性・声・人造性 』(単行本)
フェリシア・ミラー フランク (著), Felicia Miller Frank (原著), 大串 尚代 (翻訳)
内容(「BOOK」データベースより)
本書は人造美女/独身者の機械というきわめて今日的なテーマに対し、「声」の表象に光を当てた先駆的研究である。精神分析とフェミニズムの議論をふまえながら、プルーストやルソーをはじめ、ジョルジュ・サンド、バルザック、ネルヴァル、ボードレール、ホフマン、そしてヴィリエ・ド・リラダンらの作品を通して、歌声と女性とテクノロジーの関係を鮮やかな手さばきで検証していく。聴く者を虜にする、この世のものと思われない精妙な歌声の表象がもたらすものは何か。そこには近代を特徴づける「崇高」の美学的体験が息づいている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
フランク,フェリシア・ミラー
1952年生まれ。ワシントン大学(セントルイス)でメロン・フェローとして教鞭をとったのち、1991‐1994年、ジョンズ・ホプキンズ大学のフランス語客員准教授を務める。声の表象の系譜をたどり女性と人工性を論じた『機械仕掛けの歌姫』で第一作目
単行本: 398ページ
出版社: 東洋書林 (2010/02)
ISBN-10: 4887217684
ISBN-13: 978-4887217683
発売日: 2010/02
大串 尚代
1994年、慶應義塾大学文学部卒業。2000年、同大学大学院文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。現在、慶應義塾大学文学部准教授。専門はアメリカ文学、フェミニズム