西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
本ブログ記事の無断転載および無断引用をお断りします。
 

緊急のお知らせ:仏検団体受験

2014年10月13日 | 授業・講義・その他
仏検団体受験希望の西尾クラスの皆さんへ

台風到来に伴い、急遽、仏検団体受験の申し込み方法に緊急対策が講じられることとなりました。

該当する学生の皆さんは、必ず、大学のポータルにアクセスし、指示に従って下さい!
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大学の授業料:あまりに高額な授業料に疑問をもち...

2014年10月11日 | 授業・講義・その他
日本の大学の授業料は高額ですが、アメリカも同様のようです。
あまりに高額な授業料に疑問をもち、全額を1万4千枚の1ドル紙幣で支払った青年がいたそうです。

「最初は冗談だったんです。(...)僕は学校側に、ちょっと違った角度から学費について考える機会をもって欲しいと思ったんです」

大学の広報担当者のヒラード氏は「これだけの量の現金を数えるのに職員が3人がかりで1時間近くかかりました。」とコメント。

http://dailynewsagency.com/2011/02/11/14000-bills/http://dailynewsagency.com/2011/02/11/14000-bills/
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高学歴ワーキングプア・人間破壊と生命の危機

2014年10月05日 | 授業・講義・その他

<首都圏大学非常勤講師組合 松村比奈子委員長インタビュー>

非常勤講師だけで生活しているいわゆる専業非常勤講師
2007年のアンケートに1,000人以上が回答

平均勤続年数:約11年
平均年齢:40代半ば
平均年収:約306万円
そのうち44%は年収250万円以下のいわゆるワーキングプアと言っていい年収
ほぼ全員が大学院卒
大学の学部生からマスター、ドクターと続けて奨学金を借りた人は1,000万円近い借金がある

専任教員と非常勤講師
同じ仕事をしている専任教員は、研究者として大学から書籍代なども支給されますし、今は随分変わってきたそうですが、学会に行った場合に学会費の一部や懇親会費の一部が補助されます。でも非常勤講師にはまったく何も出ません。また研究室もないわけですから、自分の家で勉強しなければいけない。そうした様々な不利益があります。そのように、研究者として扱われないにも関わらず研究業績は専任と同じように要求され、賃金は低いということです。

大学の授業は無料で奨学金は生活費として国家からサポートされる北欧:
北欧などの国々は人材教育には熱心です。そうした国々では優秀な人材が欠かせないということで、大学までの教育費を無償にし、なおかつ奨学金を出す。日本人の感覚では「大学の授業が無料なのに、なぜ奨学金が出るんだろう?」と思いますが、その理由は、大学で勉強している間は生活費を稼げないから、その分を国家がサポートしますよということなんです。

教える側がワーキングプアのような状況の国というのは、北欧では考えられない

私たちは非常勤だからというだけではなく、教員として教えることが好きだから学生には喜んで教えています。そうすると学生に「将来はぜひ先生のようになりたい」と言われることがある。だけど、当の私たちがワーキングプアなわけです。

A専任教員とB非常勤講師:二つの階級差  
6コマ持っている専任教員は年収1,500万円
10コマ持っている非常勤講師は年収300万円

非正規という差別が人間から能力と意欲を奪う
非正規雇用は人間自体を破壊していく

一部の誠意ある専任教員:「同じ人間なのにそんなことをしていいのか」という怒りもある。

「AさんがBさんを差別するのは良くない」という分かりやすい構図ではなく
2つの階級に対して別の第三者が「Aは優遇するけどBは差別する」ということによって差別構造が維持される。
第三者に優遇された場合、優遇されている側は嬉しいので文句を言わず
逆に積極的にBをいじめるようになります。
するとBは差別されているからAに憎しみを持つけど、
第三者に対する憎しみはAへの憎しみに吸収されてしまう。
結局、経営者が正規と非正規をつくって分断することによって
正規と非正規がいがみ合って、経営者が漁夫の利を得るという構図になるんです。このことが、差別が固定化する原因になるわけです。これを取っ払うためには、全国で専任教員と非常勤講師が、あるいは正規と非正規が連帯する必要がある。

ーそれは民間の非正規問題と同じですね。
家族がいても苦しいし、家族がいなければ生存の不安に直結する。
自分が病気で働けなくなったら、もう明日はのたれ死にという人たちが増えてきています。
非常勤講師で家族がいなくて病気になってしまったら現実の問題として生存が危うくなる。

これはやはり何とかしなければいけないと思います。

これは政治の問題なので、政治を動かさないといけない。
民主主義社会においては政治はどうしても「数」ですから、数をまとめるしかありません。だからこそ今、専任教員と非常勤講師が一緒に連帯してたたかうべきです。貧困の再生産を止めていかなければなりません。

大学こそ知性のある人たちの集団なのだから、大学人こそが情報発信し、正義を発信し、連帯を広げていかなければと思います。

【2013年6月、首都圏大学非常勤講師組合・松村比奈子委員長談】
インタビュアー:井上伸
国家公務員一般労働組合執行委員、国公労連書記、雑誌編集者
月刊誌『経済』編集部、東京大学職員組合執行委員などをへて、現在、日本国家公務員労働組合連合会(略称=国公労連)本部書記、国家公務員一般労働組合(国公一般)執行委員、労働運動総合研究所(労働総研)労働者状態分析部会部員、月刊誌『国公労調査時報』編集者、国公一般ブログ「すくらむ」管理者。著書に、山家悠紀夫さんとの共著『消費税増税の大ウソ――「財政破綻」論の真実』(大月書店)がある。ここでは、行財政のあり方の問題や、労働組合運動についての発信とともに、雑誌編集者としてインタビューしている、さまざまな分野の研究者等の言説なども紹介します。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/inoueshin/20140718-00037494/


早稲田大学の場合、非常勤講師が教員全体の約6割
非常勤講師の人数=専任教員の2倍以上
専門分野が外国語の場合、専任は一名あるいはゼロで99%が非常勤講師という大学も多い。

ツイッターより:
前にも呟いたことあるけど、非常勤についてはともかく、大方の専任はこんなにもらっていませんて。一部の例外を一般化するのは止めてください(。-人-。)
>QT「6コマ持っている専任教員は年収1,500万円で
10コマ持っている非常勤講師は年収300万円」これはひどい

という意見もあります。確かに、教員の年収は大学により異なるので、一般化はできないと思います。
が、このインタビューの趣旨は的を得ており、現在でも極めて有効に機能する方向性を明確に示唆していると言えるのではないでしょうか。
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メールアドレスの不調・民家園の紅葉

2013年12月03日 | 授業・講義・その他

いつも日常的に使用していたメールアドレスが、先月の末から不調をきたしています。
26日以降にharukon@...のアドレスにメールを送信下さいました皆様、そのような訳ですのでお返事が届いていないかと存じます。
何卒お許しくださいませ。

フランス文学の受講生の中で、講義資料を依頼した皆さんへ:
資料は無事に届きましたか?未受信の人は、今日の授業の後で、その旨、申し出てください。


画像は民家園の「いしちゃん」が食べて「まいう!」と言ったという「民家園のおそば」です。
とろろ、山菜などがのってました。先週末は紅葉見物の大勢の人で賑わっていました。
気のせいかもしれませんが、おそばも昔の方がおいしかったように思いました。
数年前に岡本太郎記念館の近くにあるカフェ・レストランで頂いたフレンチ風のサンドイッチは、とても美味しかったと記憶しています。










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フランス文学のレポートを書く皆さんへ

2013年05月27日 | 授業・講義・その他

「フランスの小説家一覧」および「フランスの小説家」などで検索して、読みたい小説を見つけて下さい。
以下は参考です。

物語、小説

中世
(作者不明) - 『ローランの歌』(12世紀)
クレティアン・ド・トロワ (1135? - 1190?) - 『イヴァンまたは獅子の騎士』、『ランスロまたは荷車の騎士』
(複数の著者) - 『トリスタンとイズー』(12世紀)
マリー・ド・フランス (生没年不詳、12世紀) - 『マリー・ド・フランスのレー』
ギヨーム・ド・ロリス、ジャン・ド・マン - 『薔薇物語』(13世紀)
16-17世紀
フランソワ・ラブレー (1483-1553) - 『ガルガンチュワとパンタグリュエル』(1532-64)
ラファイエット夫人 (1634-1693) - 『クレーヴの奥方』(1678)

18世紀
ヴォルテール (1694-1778) - 『カンディード』(1759)
アベ・プレヴォ (1697-1763) - 『マノン・レスコー』(1731)
ジャン=ジャック・ルソー (1712-1778) - 『ジュリまたは新エロイーズ』
ドゥニ・ディドロ (1713-1784) - 『運命論者ジャックとその主人』(1796)
マルキ・ド・サド (1740-1814) - 『美徳の不幸』(1787)
コデルロス・ド・ラクロ (1741-1803) - 『危険な関係』(1782)

19世紀
フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアン (1764-1848) - 『アタラ』(1801)[17]、『ルネ』(1802)
バンジャマン・コンスタン (1767-1830) - 『アドルフ』(1816)
スタンダール (1783-1842) - 『赤と黒』(1830)[20]、『パルムの僧院』(1839)
オノレ・ド・バルザック (1799-1850) - 『人間喜劇』(作品群の総称。『ゴリオ爺さん』(1835)、『幻滅』(1836-43)、『ウジェニー・グランデ』(1833)などを含む)
アレクサンドル・デュマ・ペール (1802-1870) - 『モンテ・クリスト伯』(1844-46)[23]、『三銃士』(1844)
ヴィクトル・ユーゴー (1802-1885) - 『ノートルダム・ド・パリ』(1831)[25]、『レ・ミゼラブル』(1862)
テオフィル・ゴーティエ (1811 -1872) - 『モーパン嬢』(1834-36)
ギュスターヴ・フローベール (1821-1880) - 『ボヴァリー夫人』(1857)[28]、『サランボー』(1862)[29]、『感情教育』(1869)
エミール・ゾラ (1840-1902) - 『テレーズ・ラカン』(1867)、『ルーゴン・マッカール叢書』(作品群。『居酒屋』(1877)、『ナナ』(1879)、『ジェルミナール』(1885)などを含む)
ギ・ド・モーパッサン (1850-1893) - 『ベラミ』(1885)[33]、多数の短篇小説

20世紀
アンドレ・ジッド (1869-1951) - 『背徳者』(1902)、『狭き門』(1909)、『贋金つくり』(1926)
マルセル・プルースト (1871-1922) - 『失われた時を求めて』(1913-27)
シドニー=ガブリエル・コレット (1873-1954) - 『青い麦』(1922)、『ジジ』(1945)
ロジェ・マルタン・デュ・ガール (1881-1958) - 『チボー家の人々』(1922-28)
ルイ=フェルディナン・セリーヌ (1894-1961) - 『夜の果ての旅』(1932)
アンドレ・ブルトン (1896-1966) - 『ナジャ』(1928)
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ (1900-1944) - 『夜間飛行』(1931)、『星の王子さま』(1943)
アンドレ・マルロー (1901-1976) - 『人間の条件』(1933)
マルグリット・ユルスナール (1903-1987) - 『ハドリアヌス帝の回想』(1951)
ジャン=ポール・サルトル (1905-1980) - 『嘔吐』(1938)、『自由への道』(1945,1949)
ジャン・ジュネ (1910-1986) - 『花のノートルダム』(1942)、『泥棒日記』(1949)
アルベール・カミュ (1914-1960) - 『異邦人』(1942)
ロベール・パンジェ (1919-1997) - 『パッサカリア』(1969)
アラン・ロブ=グリエ (1922-2008) - 『嫉妬』(1957)、『迷路のなかで』(1959)
ミシェル・ビュトール (1926-) - 『心変わり』(1957)
フランソワーズ・サガン (1935-2004) - 『悲しみよこんにちは』(1954)
ジョルジュ・ペレック (1936-1982) - 『人生使用法』(1978)
ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ (1940-) - 『砂漠』(1980)
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19世紀フランス文学:スタンダール

2012年10月22日 | 授業・講義・その他

フランス文学受講生の皆さんへ
以下は、先週の授業で少しだけ触れたスタンダールについての補足です。
スタンダールの代表作『赤と黒』『パルムの僧院』『恋愛論』などは、文庫本の翻訳が出ているので、是非、一冊読んでみて下さい。

ーーー
スタンダール(1783~1842)のプロフィール
フランスの小説家。本名はマリー・アンリ・ベール。冷徹な心理分析と同時代の現実のリアルな描写によって、バルザックとともに近代写実主義小説の先駆者とされる。
スタンダールは、1783年、父は弁護士、母は地元の名士の家系という裕福なブルジョワ家庭に生まれた。父の期待を一身に受け理工科学校の入学試験に合格するが、慣れないパリの生活で鬱状態となり、母方の親戚に引き取られた。こうして学業は途中放棄することになり、その後、縁戚を頼って陸軍少尉となり、ナポレオンのイタリア遠征に参加する。以後、父のイメージと重なる祖国フランスよりイタリアをこよなく愛するようになる。生涯に渡り、7歳の時に亡くなった母を慕い続けた反面、実務家で王党派の父を激しく憎み、父とは正反対のロマンチストの共和主義者として生涯を送ることになる。陸軍主計官補の職を得た後は官僚として出世し、1810年に帝室財務監査官に昇進。しかし、ナポレオン・ボナパルトの没落により職を失い、イタリアではフランスのスパイと濡れ衣を着せられ、失意のうちにフランスに帰国、フリーのジャーナリストを経て、1822年に『恋愛論』(スタンダール39歳)、1830年には『赤と黒』を発表。1830年、再び政界に戻り、トリエステ駐在フランス領事やローマ教皇領チヴィタヴェッキア駐在フランス領事を歴任する。『パルムの僧院』は、3年間の休暇を得て、パリに戻っていた時期に書いた小説である。1842年、パリの街頭で脳出血で倒れ他界。墓碑には「「ミラノ人アッリゴ・ベイレ  書いた 愛した 生きた」と記されている。

ローマ橋

フィレンツエ


ミラノ



ーーー
スタンダールには『赤と黒』という不朽の名作がありますが、『恋愛論』という恋愛心理を分析した作品も書いています。

スタンダールによれば、恋愛は次のような型に分類されます。
-「情熱的恋愛」「趣味的恋愛」「肉体的恋愛」「虚栄恋愛」。
「情熱的恋愛」とは、自身の情熱を一身に恋に捧げる恋愛。いかに経験に富んだ人間でも、この種の恋愛に取り付かれると理性をなくし、時として相手がもっとも嫌悪する行為に及ぶことさえある。
-「趣味的恋愛」とは、ドラマティックな恋愛や少女趣味的な恋愛を指すと解釈される。この恋愛についてスタンダールは次のように書いています。
「これは影さえも薔薇色でなければならぬ一幅の絵である。どんな理由の下にも不快なものが入ってはならない。生まれのいい男は、恋愛の様々な場面に処すべき態度を前もって心得ている。これほどの恋愛では情熱や思いがけないことは何もない。(・・・)いつも才知にあふれているからである。これはカラッチの絵にも比すべき綺麗で冷たい細密画である。そして情熱恋愛が我々にあらゆる利害を越えさせるのに反し、趣味恋愛はいつもそれと折れ合うことができる。」
-肉体的恋愛については「猟に行って森に逃げ込む美しい百姓娘を見かけること。この種の快楽に基づく恋愛を知らぬ者はいない。どんなに干からびた不幸な性格の男でも、十六歳にもなればここから始める」としています。
-最後の「虚栄恋愛」とは、二人の周囲に賞賛を贈る友人や知人がいてはじめて成立する恋愛を指すといえるでしょう。今風に言うなら、かっこいい男性や女性を伴っているということが重要。周囲の賛美が相手に対し更なる情熱をかきたて、「私にとって最高のパートナーだ。」「この人がいなくては生きていけない」といった発想を生じさせることになります。

以上の四つのどの恋愛においても共通していえることは、魂が高揚しさえしていれば快楽は強くなり、恋愛の思い出は強く後に残ることになるということです。また、恋愛の情熱においては、他の多くの情熱と異なり、失ったものの思い出が常に良く見えるということなのです。


恋愛は次のような経緯を経ることになりますが、その恋の過程で有名なスタンダールの「結晶作用」が起こります。

1.感嘆
2.自問
3.希望
4.恋の誕生
5.第一の結晶作用
6.疑惑
7.第二の結晶作用

スタンダールによれば、第一の「結晶作用」とは、私たちの出会うあらゆる現象に対し、愛する人に一つ一つ新しい美点を見出してゆく精神の作用のことで、いわゆる「あばたもえくぼ」の状態を指します。

「ザルツブルクの塩坑では、冬、葉を落とした木の枝を廃坑の奥深く投げこむ。ニ、三ヵ月して取りだして見ると、それは輝かしい結晶でおおわれている。山雀の足ほどもないいちばん細い枝すら、まばゆく揺れてきらめく無数のダイヤモンドで飾られている。もとの小枝はもう認められない。/私が結晶作用と呼ぶのは、我々の出会うあらゆることを機縁に、愛する対象が新しい美点を持っていることを発見する精神の作用である」(「第二章」14頁)

第二の結晶作用とは、疑いと確信の相互作用により、より愛が高められていくというものです。

「疑惑の発生に続く夜、おそろしい不幸のひとときの後、恋する男は十五分ごとにつぶやく。「そうだ、彼女はやっぱり私を愛している」。結晶作用は転じて新しい魅力を発見しはじめる。と、またものすごい眼をした疑惑が彼の心をとらえ、急に彼を立ちどまらせる。息が詰りそうだ。彼はつぶやく。「しかし彼女は本当に私を愛しているだろうか」。こうした心を引き裂く、しかし快い交互作用の中で、哀れな恋人ははっきりと感じる。「彼女が私に与える快楽は、彼女のほか誰も与えてくれはしない」/この真理の疑う余地のないこと、片手は完全な幸福に触れながらたどるこの恐ろしい絶壁の路、これこそ第二の結晶作用を第一の結晶作用よりはるかに重大なものとするゆえんである。」(「第二章」16-7頁)

スタンダールはまた、恋人を次から次へと替えるプレイボーイには、この高貴な恋愛の結晶作用を経験することはできず、一途に一人の女性を愛し続ける男性こそが真実の恋をするのだとも言っています。

                                              『恋愛論』(新潮文庫、1970年)より

ジョルジュ・サンドは、ミュッセとイタリアに旅をするためにローヌ河を南下した際、スタンダールと同じ船に乗り合わせ、お互いに言葉を交わしている。



授業では、時間的余裕があれば、彗星のように出現し、その[比類なき美しさ]と「静かな情熱」で観客を魅了し、当時の映画界で不動の人気と地位を築き上げた男優ジェラール・フィリップが主演する映画『赤と黒』を見ることにします。



http://blog.goo.ne.jp/csophie2005/e/efd307b90f7a00ef7b12994365c5f29c
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フランス語 toutの変化について(1)

2012年05月20日 | 授業・講義・その他
K大学・法学部・経済学部・既習クラスの皆さんへ

20日に大学のクラス連絡を試みたのですが、なぜかうまくいかなかったため、こちらにアップします。

前回の授業の「tout」の変化に関する補足説明です。

*形容詞を修飾する「tout」は副詞です。ゆえに無変化です。しかし、子音および有音のhで始まる女性形容詞の前では,性数の一致をしなくてはなりません

<補足例文>:
1) Il est tout fier de lui.
2) Ces enfants sont tout excités.
3) Elles sont toutes fières d'elles.
4) La vendeuse était toute honteuse de son erreur, et sa cliente, tout heureuse. 【honteux : C'est un H aspiré】

*次のtout とtous の使い分けに注目!
Pour tout renseignement complémentaire, et même tous renseignements complémentaires sur cette page, nous sommes évidemment à votre entière disposition!

練習問題 :
1. Il a vécu (  ) les aventures que les vrais alpinistes connaissent bien.
2. François passe (    ) les nuits avec ses brebis et ses chiens.
3. ( ) les métiers sont bons, du moment qu'ils sont honnêtes.
4. Tu te promènes dans le parc en grignotant de ( ) petits bonbons à la menthe.
5. ( ) le monde apprécie les exploits et les performances de Denise.
6. La serveuse fait de son mieux pour satisfaire ( ) les demandes de ses clients.
7. La nuit, (    ) les chats sont gris.
8. La peau de Marie est ( ) hâlée par le soleil. 【hâlé : C'est un H aspiré】
9. Elles étaient (    ) particulièrement émerveillées devant ces beaux bijoux.
10. (    ) les membres de ce groupe exercent des métiers dans le même secteur professionnel.
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フランス文学受講者の皆さんへ

2012年01月03日 | 授業・講義・その他


皆さんへ

元気いっぱい新年を迎えることができましたか? 
2012年が皆さんにとって素晴らしい年でありますように。
今年も勉学に勤しみ、大学生活を充実したものにしてゆきましょう。

昨年の授業で伝えたと思いますが、一部の皆さんからレポートの提出期限について質問がありました。
最近なぜかいつも使用しているPCから大学のポータルにアクセスできない状態が続いているので、ブログでお返事します。
(以前にも同じ問題が起こったことがありましたが、恐らくMACと学校のシステムとの相性が悪いせいのようです。)

レポートの提出期限は1月17日です。添付資料でポータルに送った「レポートの書き方」を参考にして(内容を厳守してください)レポートを作成し、授業に持参してください。翌週の24日が筆記試験です。

それでは17日に元気でお会いましょう!

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L'atelier George Sand、une drole de grand-mere !

2011年09月04日 | 授業・講義・その他
パリのLe Musée de la vie romantiqueでは、「面白いおばあちゃま、ジョルジュ・サンド」という子供向けのお話の会が催されます。

9月21日(水)の午後二時から
五歳以上のお子さん対象
入場料:3、80ユーロ


le 21 Septembre 2011

A partir de : 5 ans
Idéal pour : Toute la famille
Durée de la sortie : - de 2 heures

3 bonnes raisons d'y aller :

* Pour se laisser conter une histoire.
* Pour s'amuser au musée.
* Pour tout savoir sur George Sand.

Détails de la sortie enfant :

Le Musée de la vie romantique met en place des ateliers pour enfants chaque mercredi après-midi.

L'occasion pour eux de se plonger dans un univers merveilleux à travers des contes et légendes.

L'atelier « George Sand, une drôle de grand-mère ! » retrace la vie de George Sand.

Entre réalité et merveilleux, les enfants découvrent la célèbre romancière pour qui « la nature travaille mieux que les fées ».

Infos pratiques
Horaires
Mercredi 21 septembre 2011 : 14h

Adresse 
Musée de la vie romantique
Hôtel Scheffer-Renan - 16 rue Chaptal
75009 Paris 9ème

Tarifs
3,80€

Réservation : Non obligatoire
Plus d'infos
01 55 31 95 67

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ブログのトータル訪問数

2011年08月08日 | 授業・講義・その他


皆さま、残暑お見舞い申し上げます。
いつもご訪問ありがとうございます。

本日現在、当ブログを閲覧してくださった総数およびご訪問くださった方々の人数は次の通りとなっています。

トータル閲覧数(PV) 200768
トータル訪問者数(IP) 84024
2011.08.06(土)     9931/1616630ブログ

最近の閲覧数は平均して400から500の間となっており、最も多いときの直近記録は、950でした。8月6日は、全ブログ数161万6630のうち、9931位を獲得しました。およそ一万位。この数を少ないと思われる方もおられるかもしれませんが、ブログ作成者にとっては予想だにしなかった数字なので、とてもうれしい驚きです。
みなさま方のご訪問のお陰と、深く感謝しております。

旧暦の七夕も過ぎ、今日は猛暑となりそうです。
七夕は死者に黄泉の国からこちらに戻ってきてもらうために呼びかける祭とも云われているそうです。ですからお盆の前夜祭のようなものなのだそうです。死者の魂が帰ってきてくれる旧盆を前に、日本にとって歴史的な悲劇の年2011年も本格的な夏を迎えました。

皆さま、どうぞ、くれぐれも体調に気をつけられて
お健やかなよい夏をお過ごしくださいますよう。


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