西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
本ブログ記事の無断転載および無断引用をお断りします。
 

仏文学会春季大会・G.サンド研究会

2017年05月31日 | 日本ジョルジュ・サンド学会(SJES)


春季大会プログラムと託児案内をアップしました
| by sjllf
2017年6月3日4日の東京大学駒場キャンパスで開催される春季大会のプログラムと託児サービスの案内が「大会」欄にアップされました。
こちらからご確認ください。 ??

http://www.sjllf.org/jofylgi9e-261/#_261


2017年秋季大会(Cogrès d'automne 2017)
会場 名古屋大学
大会実行委員長 松澤和宏

開催日 2017年10月28日(土)
     2017年10月29日(日)
連絡先 学会事務局SJLLF


ーーー
G.サンド研究会は、10時10分からです。

日時:6月3日(土)10時~12時
場所:東京大学駒場キャンパス 5号館 513教室

10:10-11:10 研究発表

1. 西尾治子:『レリア』および『ロルコ』における仮面の表象ー変身のオブジェとしてー

2. 坂本千代:『コンシュエロ』『ルードルシュタット伯爵夫人』とフリードリヒ・フォン・デア・トレンク

11:10-12:00 総会

12:30-14:00 懇親会


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リマインダー:サンド学会の秋季研究会(別府大学)

2013年10月21日 | 日本ジョルジュ・サンド学会(SJES)

サンド学会の秋季研究会を下記のように開催いたします。

日時:2013年10月26日(土)11:00-12:15
場所:別府大学国際経営学部棟(39号館)3931教室

11:00-12:00 研究発表
1.坂本千代 :「サンドと音楽家」
加藤由紀氏との共著『ジョルジュ・サンドと4人の音楽家 リスト、ベルリオーズ、マイヤベーア、ショパン』(彩流社)の内容の解説・注釈と質疑応答

2.西尾治子 :「ジョルジュ・サンドの『祝杯』を読む」
『ラ・クープLa Coupe』は、サンドが死を目前にした恋人アレクサンドル・マンソーに捧げた妖精の国の物語である。 サンドがマンソーに伝えたかったこととは何だったのか。この作品にはプラトンの影響が認められる。プラトンは恩師のソクラテスを死に追いやったアテネのソフィストたちのドクサを批判、エピステーメを基礎とする理想の共和国の建設を夢見た。本発表では、サンドとプラトン哲学との連関性を射程に入れつつ、『ラ・クープ』(祝杯)における「妖精の死」とプラトンが描く「ソクラテスの死」をジェンダーの視点からも比較検討する。本稿は、G.サンド・ ベルギー国際学会(2013年6月22日-24日、ルーヴァン・ラ・ヌーヴ大学)の本人口頭発表で言及した作品の一つ『ラ・クープ』を中心とする考察である。
    
12:00-12:15 総会
活動報告および今後の打ち合わせ

研究会後、お時間がおありの方は、昼食をご一緒にいかがでしょうか。
13時半からは、Bruno Viard 氏の特別講演  "Rousseau, le romantisme ... et George Sand"(司会:坂本千代)が、別府大学のメデイア教育・研究センター・メデイアホール(4階)にて開催されます。14時50分までです。

奮ってご参加下さいますよう、お知らせ申し上げます。         
ーーー
長い間、懸案となっていました『200年目のジョルジュ・サンド』の書評が、仏文学会のcahierに掲載されました。ご尽力下さいました先生方、誠にありがとうございました!




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ジョルジュ・サンド学会(フランス)

2011年04月08日 | 日本ジョルジュ・サンド学会(SJES)
フランスの国際サンド学会がニューズレターに、東日本大震災のお見舞いと日本サンド学会の近況について、次のような記事を掲載してくださいました。Bernard Hamon会長はじめ Michele Hecquet 編集長のご厚情に深く感謝したいと思います。


Société Japonaise d’études sandiennes (SJES)

Nous avons une pensée particulière pour nos amis japonais qui affrontent avec beaucoup de courage les événements dramatiques que nous savons. Ils sont parvenus, néanmoins, à se réunir pour finaliser un ouvrage collectif, qui devrait être bientôt publié en japonais au nom de leur Société, organisé autour de quatre pôles : genre, arts, nature et merveilleux, enfin traduction de l’œuvre en japonais et recherches sandiennes au Japon. Nous leur souhaitons, malgré les conditions dramatiques qu’ils connaissent, de mener leur projet jusqu’à son terme et les prions d’accepter nos témoignages d’amitié et de sympathie.


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2010年冬のサンド研究会&懇親会

2010年12月09日 | 日本ジョルジュ・サンド学会(SJES)
2010年冬のサンド研究会&懇親会

日時:2010年12月18日(土)
場所:京都大学 吉田南総合館 東南棟 101演習室  

研究発表               司会:村田京子
13:00―13:40                     
「サンドと演劇」                   渡辺響子

原稿の検討
 13:50―14:20                司会 高岡尚子 
 「ジョルジュ・サンドの描く「結婚」  階級を巡る意識 
  「社会主義小説」より」              稲田啓子
            
 14:30―15:00               司会:平井知香子
 「神秘主義から自然科学へ―サンドが見出した恩寵」  秋元千穂
 
休憩  15:00 ― 15:15
           
企画本検討会     
(1) 第四部・巻末資料の検討 15:15―16:15   司会:坂本千代
・ 第四部の修正について 
・ 生涯・作品に関する年表の検討
・ その他の添付資料の再検討  
         
(2)総合的な検討     16:15―17:15   司会: 西尾治子
・ 第一部、第二部、第三部の再検討
・ 書名・各部のタイトルの再検討             
・ 今後の予定


忘年会兼夕食会     17:30 ~    Lever son Verre
  http://www.madoi-co.com/food/la-tour/           
                              (敬称略)
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2010秋のサンド学会の報告

2010年10月17日 | 日本ジョルジュ・サンド学会(SJES)


10月16日、17日、週末の二日間に渡り、名古屋の南山大学で開催されたサンド研究会は無事終了いたしました。

来年の共著出版に向けて数多くの貴重な口頭発表があったほか、検討会では、タイトル名候補の絞り込み、各部の内容や表記の統一などに関する検討についても予想以上の進展をみることができ、非常に充実した有意義な研究会となりました。

南山大の先生方には、研究会会場やプロジェクターの貸与に関し、様々なご配慮と極めてご親切な対応を賜りました。
サンド学会会員一同、深く謹み感謝いたしております。
丸岡先生、本当にありがとうございました!

仏文学会のD会場では、三枝大修氏(日本学術振興会会員)によるサンドの『七弦の琴』と「幻想劇」に関する大変興味深いご発表を、研究会の参加者一同、拝聴させて頂きました。

二日間とも汗ばむほどの心地よい秋晴れに恵まれた中、坂の多い南山大(カトリック系)キャンパスの往復は健康的な散策路となり、イタリアンの昼食会ではサーヴィスの仕方や各種メニューのサプライズに感嘆、また、パリやサンドの話題に皆で興じ和気藹々として楽しく、総じて、極めて意義深い秋のサンド研究会であったことをご報告申し上げます。
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秋のサンド研究会(南山大学)

2010年10月09日 | 日本ジョルジュ・サンド学会(SJES)


ジョルジュ・サンド学会は、2010年秋の研究会を下記の通り開催いたします。

三月の慶應義塾大学および五月の立教大学の研究会に引き続き、今回の研究会は、来年度出版予定の共著をご執筆予定の学会会員による発表がおもな内容となっています。

日時:12月16日(土)17日(日)
場所:南山大学 E32番教室  〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18  052-833-3110

  http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html#01

10月16日(土)
・研究発表     司会:高岡尚子・西尾治子
10:00~10:40 
「男を変えた至上の愛-変身物語として読む『モープラ』」  小倉和子  
10:50~11:30 
「性を装う主人公―対話式小説『ガブリエル』をめぐって」  新實五穂

・昼休憩 11:30~13:00 「グランピアット山手」

・研究発表     司会:坂本千代・村田京子
13:00~13:40 
「絵画に喩えられたサンドの女性たち」           村田京子
・原稿の検討 
13:50~14:20 
「物語への誘(いざな)いー『祖母の物語』に託された願い」 太田敦子

・検討会 14:30~15:40  司会:西尾治子・高岡尚子
全体構成についての検討
   題名について
   表記の統一
   各部の担当者より進捗状況・その他に関する報告

10月17日(日)
・研究発表     司会:平井智香子
10:00~10:40 「パストラル又は野のざわめき」    宇多直久

・検討会  10:50~12:00    司会:村田京子・坂本千代
   各部に分かれて検討
   各部の担当者からの結果報告
   総合的な検討
   次回の研究会について 
その他
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春季サンド学会2010(早稲田大)

2010年05月20日 | 日本ジョルジュ・サンド学会(SJES)


日本ジョルジュ・サンド学会は、下記のような日程で2010年度春季学会を開催いたします。

日時:5月29日(土)

10時~11時半   ミニ・シンポジウム
11時45分~12時15分 総会 (早稲田大1号館411号教室)
12時半~14時20分  昼食懇親会   
移動
15時~ 16時  研究発表会(立教大学12号館2階会議室)  
  研究発表 河合貞子
 「ドラクロワの描いたジョルジュ・サンド像に表現されているもの」
16時10分~17時半 出版検討会
18時~       夕食懇親会
-----
10時からのミニ・シンポジウムに参加される会員の方は、下記のプログラムをご参考になさってください。

会場:早稲田大学1号館4階 410教室
シンポジウム:10時―12時
「風景としてのパリ」
司会 芳川泰久
発表者 
澤田肇 「ナポレオンのパリ -『人間喜劇』に見る首都風景の変貌-」
村田京子「『人間喜劇』における詩的風景としてのパリとその変遷―
「地獄」のイメージをめぐって―」
小倉孝誠「パリ風景の変貌―フロベールからゾラへ」
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G.Sand 研究会

2010年03月24日 | 日本ジョルジュ・サンド学会(SJES)
     2010 G.サンド研究会(1)

日時:3月29日(月) 
場所:慶應義塾大学日吉CP・来往舎2階小会議室

         プログラム 

13時~13時半  高岡尚子 
「『愛の妖精』における「男性性」の問題―シルヴィネの「男らしさ」とは?」あるいは、
「シルヴィネは「男らしい」のか?―『愛の妖精』から考える男性のジェンダー規範」

13時半~14時     西尾治子 「変装・変身するヒロインたちーレリヤ・イジドラ・コンシュエロの場合
                      ーなぜヒロインは変装するのかー」

15分休憩

14時15分~14時45分  坂本千代 「天才芸術家の肖像-コンシュエロからアドリアニへ」

14時45分~15時15分  平井知加子 「ジョルジュ・サンドとベリー地方―『笛師のむれ』をめぐって」

15分休憩

15時半~16時半  全体会議
16時半~18時   序章についての検討
          その他

18時15分~ 懇親会 たつきち


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サンド学会員の皆さまへ

2009年09月12日 | 日本ジョルジュ・サンド学会(SJES)
サンド学会員の皆さま、

何となく気ぜわしい季節となりました。お忙しくお過ごしのことと存じます。
今年も例年のように日本のサンド研究について海外学会へお知らせを送る時期となりました。
会員の方々の研究業績が、多くの世界のサンド研究者が加入しておられるアメリカのサンド学会のJournalに掲載されます。
2008-2009年にお書きになられたサンドに関する御著書、ご論文の内容を下記のような形式のフランス語版にてお送り
くださいますよう、よろしくお願いいたします。

 著者名、タイトル、出版社あるいは掲載誌、刊行年、ページ数

H.Nishio

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『ガブリエル』女主人公の異性装

2009年08月31日 | 日本ジョルジュ・サンド学会(SJES)
新實五穂「ジョルジュ・サンドの対話小説『ガブリエル』における女主人公の異性装」in 『日本家政学会誌』No.6(日本家政学会誌)、2009、PP.579-588.

異性装に関するヨーロッパでの研究は、オランダで中世以来の膨大な裁判記録をたどって行われた研究書が翻訳され、日本でも知られるところとなっていますが、フランスにおける異性装の研究は、遅れていると指摘されていました。ジョルジュ・サンド学会会員の新實五穂氏は、19世紀フランスの女性サンシモン主義者の異性装の研究から出発し、ジョルジュ・サンドの男装や作品に現れた異性装の主題を主要テーマとし、博士号(お茶の水女子大)を取得されました。最近は、独自の研究に更に磨きがかかり、目覚ましい活躍をされている、若き前途有望な研究者です。

サンドの『ガブリエル』は、祖父に男の子として育てられたガブリエルが女性に戻って従兄弟と結婚し、様々な理不尽な女性の運命を生きるという物語です。ショパンとのマヨルカ島の旅の帰途にマルセイユで書かれた作品です。まだ日本語訳は出ていませんが、劇作の要素を多く含んでいて比較的フランス語も読みやすい作品なのでお薦めいたします。

画像は、ヤン・ファン・エイクゲント(聖バーフォ聖堂)の「受胎告知の天使」です。
聖告天使と呼ばれ、キリスト教のガブリエルは聖母マリアに受胎告知を与えた天使とされる。
宗教美術では中性的な姿で描かれることが多く、女性であるとする説もある。昔のユダヤ社会では妻が左側に座る慣習があったが、ガブリエルは神の玉座の左側に位置していることに由来している。

ガブリエルという名前は、キリスト教圏では男性人名としても好まれている。綴りはGabriel、Gabrielle、Gavrielなど。

ルネッサンス初期の絵画では、ガブリエルは羽をつけた女性の天使の姿で描かれている。が、これ以降の時代の絵画においては、力強い男性として描かれるようになった。

ガブリエルは神の使者となって、肉体をもった地上のメッセンジャー(作家や教師、ジャーナリスト)たちを守り助ける天使である。ガブリエルの名を呼べば、てきぱきと物事を片づけることができ、いかなる状況においてもスムーズなコミュニケーションを取れるといわれている。女性の大天使ガブリエルは、聖母マリアにイエス・キリスト、そしてエリザベトに洗礼者ヨハネの誕生を伝えた。ガブリエルは、妊娠している女性と赤ちゃんすべてを守る神の使者として慕われている。

宗教的背景
大天使ガブリエルの主な仕事は神の意志を伝える使者であり、天国の町の広報係という役割をもっている。ガブリエルが伝えた最も有名なメッセージは、聖書にあるように、パレスチナの農夫の娘だった処女マリアに彼女がキリストの母親になるのを伝えたものだった。イスラム教徒は、神から受けたメッセージを口述で預言者ムハンマドに伝えたのが、ガブリエルであると信じている。ものを伝えるという仕事の他に、ガブリエルは天国の管財人としの職務も持っている。伝説によれば、ガブリエルは天国から離れていって生まれ変わる魂を導き、魂が母親の子宮のなかに入っている9ヶ月間の間見守る。夢と幻の解説者であるとも伝えられている。
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