西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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プレゼンや発表の技法:「280字/minの法則」

2013年05月21日 | サンド・ビオグラフィ



発表原稿は何文字のものを作成すればよいのだろうか。
ネット検索をしてみたところ、幸いなことに卒論発表の学生や研究者の発表、講演などをターゲットにしていると思われる次のようなサイトと出会いました。

http://www.tr.yamagata-u.ac.jp/~sachiro/presentation%20theory/presentationthe.html

とてもためになるし、まさにその通りとうなづけることばかりなので、参考までに要点を抜粋させて頂きました。
山形大学の小山先生に感謝です!

発表時間と発表原稿文字数の間の線形回帰:
y=279.3・x (r2>0.93)・・・・式①

最も分かり易い日本語の早さは1分間に280字
12分の発表は、3360文字。多くても3500文字までに納めるのが良い。

計算機:
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%A9%9F&rlz=1C5CHFA_enJP503JP503&aq=f&oq=%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%A9%9F&aqs=chrome.0.57j5j0l2j62l2.2563j0&sourceid=chrome&ie=UTF-8

280×25分=7000字

次回の私の発表の場合は7000字以内に納めないといけない。現状ではこの倍に近い。半分までに縮小が必要!縮めるのは予想以上に時間と労力がかかるので、わ、大変です。仏語原稿の方は、さらにこれより短くしなくてはならないだろう。

理想のプレゼン発表:
ーパワポ
・シートの枚数:だいたい1つの画面で1分前後が大まかな目安。枚の図表に3分以上もかけると聴く方がだれる。
発表時間が12分の場合、20枚を超える12分はありえない。
・7行の法則 
聴衆が、画面を目で追えるのは7行が限度。あまりにも多くの文字が書かれているスクリーンにうんざりする。
ー目線
現代日本人の目線は(横書きの場合には)、左から右へ、上から下へ動くように習慣づけられている。
1枚の図表の中で、箇条書きやイラストを順番に説明してゆく場合、それぞれのパーツは、目線が左→右、上→下へ移動できるよう配置する。
ー1:1.6の黄金分割
ヒトが一瞬で全体を把握できる縦と横の比率は、1:1.6。図表や、全体の構成がこの比率になるのが理想的。ある程度は余白があった方が良い。

発表の方法
ー完成した発表原稿を2、3度書き直す。推敲するのではなく(それは充分にした後です)、文字どおりに白紙の状態から書く。
2度目以降は「練習のために書く」。その際、ワープロに向って、口に出して読みあげながらキーボードを打つ。この行為によって、原稿を「目で覚え、口で覚え、耳で覚え、手で覚えている状態にする」:五感を使って覚える。アロマも使う?
ー本番では原稿を読まない。
読む行為は、しばしば感情や抑揚がない棒読みになる。聴衆の印象が悪いばかりか、理解程度が格段に落ちる。→原稿は最終的には暗記しておくべき。
ー最初の1分間に必ず「うなずきおばさん」を探す。
自分の説明を理解してくれているヒト、一生懸命聴いてくれている人間がいるのが分かるだけで、とてつもない勇気が湧く。
ーギャクには両刃のヤイバ
「笑い」は好感度を一挙に上昇させます。次のギャグも期待してしまうので、それ以降の聞き手の集中力は格段にアップする。
しかし、笑いを取るつもりが、全く受けないと、それ以降のプレゼンは大変つらい。ギャグは上手く行けば高い評価が保証されますが、失敗した時のダメージは強烈で、とてもギャンブル的。へたにあらかじめ用意すると「すべる」確率が高くなる!
ー怖いのは発表後の質疑応答
・予め予想される質問をできるだけ多く絞りだして用意しておく。場合によっては、質疑用の資料を手元に用意して壇上にあがる。
・質問に対して本編で使用しなかった図表を登場させると、とてもかっこ良いし、「こいつ分かっている」という印象を与えることができる。
・質問は恐れない。むしろ、質問がでないことを恐れよう。質問のない発表こそ失敗。良いプレゼンほど質問の手が即座にかつ沢山上がる。
ー自信のある態度が大事:根拠が無くても、自信満々に話されると、そんなものかと納得した気になる=関西弁には不思議とそういう効果があるので、しゃべれるひとは関西弁でやるのが良い!?

追加情報
ー色彩学では、上半分が濃い色で、下半分が薄い色になると躍動感がでて元気にみえる。Cf. キャンベルスープの缶のデザイン=パターンの典型:故ロナルド・レーガンは、「政治家の演説内容を正しく理解して善し悪しを判断する大衆は10%もいない、70%以上の聴衆は演説の態度や服装で判断している」と述べた。

以下は少々やりすぎ?:
ー「緊張して意識を失ったとしても、なおかつ口が勝手に動くほどに練習しておく」
ー学会発表の時だけに着用する「勝負パンツ」をはく。これで朝から全身をスイッチ・オンに!

その他,重要:
ー発表では、特に出だしの自己紹介+ワンフレーズがすんなり出るかが運命を分ける。
ー1週間前までに、もはや書き直す必要がない完璧な原稿ができていなければならない。
ー基本的に自分の能力を過信したスケジュールは立てない方が良い。
ー1日、2日前に内容、図表、原稿のどれかひとつでも欠けているようなら、本番がかなり危うくなる。
ー最低でも3日前までには原稿を最終的に確定しておく。
3日前に最終原稿ができるまでには、たぶん1週間前には内容が決まっていなければならない。
ー事前に本番の会場とコンピュータ(OSやソフトのバーション)の作動をチェックしておくこと。
ー本番前日は絶対によく寝るべし。腐った魚のような目をして、ぼさぼさの頭で発表するのは最悪の印象。
ー〆切を一日前に設定しておくこと。コンピュータの不調、身体の不調など思わぬ不測の事態が起こりうる。
ー最後は開き直ろう。

-できる限りのことを尽くしたら、後はもうとにかく思い切り、元気にやる。一所懸命にやったのなら、失敗してもそれまた爽快。
結局の所、プレゼンのテクニックとは、すべて聴衆(他人)に気持ちよく理解してもらうための、サービス精神、つまり愛であること。
自分も他人も同時に幸せになる愛ある時間をつくることなのです!!

ーーー
うーん、上のように理想通りにゆけば大大成功なのですけれども・・・
昨年、日本語で発表した紀要をフランス語にするというのではあまりに安易に過ぎると思い、
新たなテーマで掘り下げているのですけれども。。。時間が。。。aie!

目下、大苦戦中です。皆さん、とにかく、がんばりましょう!

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1 コメント

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表記について (丹藤 修二)
2022-05-21 07:28:49
1.「うなづける」は「うなずける」が本則 ※後に出て来る「うなずきおばさん」は正しい
2.頂きました→頂いた
3.感謝です→感謝だ
4.大変です→大変だ
5.それは充分にした後です→それは充分にした後
6.保証されますが→保証されるが
7.愛ある時間をつくることなのです→愛ある時間をつくることなのだ
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