西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
本ブログ記事の無断転載および無断引用をお断りします。
 

「日本人の学生が選ぶゴンクール賞」の第1回目の選考

2024年03月29日 | 覚え書き




第一次選考の結果、4作品が選ばれました


選考の結果は以下の通りでした。この結果、上位4作品が今後の選考の対象となります。

1位 Les liens artificiels      53票
2位 Vivre vite                     52票 
3位 Les Presque Sœurs   40票
4位 La petite menteuse    34票
5位 Le Mage du Kremlin   31票
6位 Le cœur ne cède pas 27票
7位 La vie clandestine       23票
8位 Une somme humaine 12票








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リマインドです:「美術とジェンダー:労働する女性の表象ーお針子、バレエ・ダンサーを中心にー」

2024年03月27日 | 覚え書き
皆様

いつも本ブログをご訪問いただきまして、有難うございます。
直前のお知らせで恐縮ですが、日仏女性研究学会では、今週土曜日に2023年度第二回「表象の会」を開催いたします。
今回はフランスの美術館では目にすることの出来ない貴重な絵画とジェンダーに関するご発表です。

「美術とジェンダー:労働する女性の表象ー
          お針子、バレエ・ダンサーを中心にー」
日時:2024年3月30日(土) 10:00〜12:00 
場所:東京ウイメンズプラザ(表参道)& オンライン 参加無料 

発表      永澤 桂   (女子美術大学・横浜国立大学非常勤講師)
コメンテーター 村田 京子(大阪府立大学名誉教授)
司会         西尾治子(日仏女性研究学会代表)

発表要旨:
 17世紀から19世紀において、女性たちの営みは、当時の社会規範である「良妻賢母」の枠組みのなかで大きく制限されていました。女性たちには、主に家庭内での仕事である家事や育児、家政が期待されていましたが、その中でも針仕事は特に重要とされていました。
 一方で、縫製業に携わる女性や、バレエ・ダンサーなど労働者階級の女性たちにも、当時の男性による「視点」から、芸術の領域においてさまざまに表象されました。特にお針子は「グリゼット」として知られますが、しばしば売春業と関連付けられました。また、貧しい階層出身のバレエ・ダンサーは、副業として影の世界に身を置くこともありました。
 男性画家たちは、当時の社会的偏見やジェンダー観念に影響されながら、こうした働く女性たちをどのように描写したのでしょうか。女性の労働を描いている彼らの作品には、社会の裏側に潜む現実を見逃すことなく捉えているものがあります。
 本発表では、特にお針子やバレエ・ダンサーに焦点を当て、これらの女性たちの仕事の裏にある側面を、印象派の巨匠たちの絵画を通して探求し、ジェンダーの視点から解釈します。また、知られざる画家エドゥアール・ヴュイヤールの作品など、日本では、一般にそれほど親しまれていない絵画も紹介いたします。

お申し込みはこちらのフォームから:

月末でご多忙とは存じますが、どうぞ奮ってご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。

日仏女性研究学会
「表象の会」

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マノン・ガルシア著 / 横山安由美 訳『生まれつき男社会に服従する女はいない』合評会

2024年03月15日 | 覚え書き
明日、3月16日(土) 14時より、フランスの若手哲学者マノン・ガルシアの著作『生まれつき男社会に服従する女はいない』(横山安由美 訳、みすず書房、2023年、原書:Manon Garcia, On ne naît pas soumise, on le devient, Flammarion, 2018)の公開合評会を、対面およびオンラインにて開催いたします。(主催:日仏女性研究学会「女性思想研究会」)

【2023年度第2回女性思想研究会】
日時:2023年3月16日(土) 14:00〜16:30
場所:立教大学池袋キャンパス X305教室(10号館3階)キャンパスマップ
対面参加のほかZoomミーティングでのオンライン参加も可能です。

マノン・ガルシア著 / 横山安由美 訳『生まれつき男社会に服従する女はいない』合評会

〈報告者〉
横山安由美(立教大学教授、訳者)
中村 彩 (立教大学兼任講師)
相澤 伸依(東京経済大学教授)

〈司会〉
新行内美和(日仏女性研究学会事務局)

書誌情報はこちら→https://www.msz.co.jp/book/detail/09614/
※ オンラインでご参加の方には当日までににZoomのアクセスURLをお送りいたします。
**************************************

ご参加の方は、こちらのリンクより登録をお願いいたします。
 https://forms.gle/Q5utP3CVqYfYKvqo6-

書籍の事前購入をご希望の方へ、特別価格にてご案内がございます。
詳細に関しましては、申込みフォームをご覧ください。
(合評会へのご参加につきましては、必ずしも事前に本を読み終えている必要はございませんので、本書に興味をお持ちの方はどなたでもご参加いただけます。)


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「女性の労働表象〜名画と女子マンガをめぐって」

2024年03月15日 | 覚え書き
明日、開催のイベントのご案内です。
対面、オンラインをお選びいただけますが、どちらも有料(1200円)となります。
オンラインご参加の場合は、アーカイブ視聴もしていただけます。

「女性の労働表象〜名画と女子マンガをめぐって」
日時:2024年3月16日(土)13:30〜15:30
会場:本と喫茶 サッフォー(茨城県つくば市)、Zoomウェビナー
 
https://bookcafe-sappho20240316.peatix.com

美術史家のリンダ・ノックリンが1971年の論文「なぜ女性の大芸術家は現われないのか?」で明らかにしたように、長いあいだ女性は正統な美術教育を受けられず、公的な場で美術作品を制作・発表する機会がありませんでした。それゆえ、女性が描かれた「名画」は、ほとんどが男性による作品です。19世紀後半、近代化の特徴を鋭くとらえた印象派の登場は革命的とされていますが、活躍した画家はやはり男性中心でした。現代にも地続きだと言えるその男性画家らのまなざしを、永澤桂さん(西洋近代美術史、ジェンダー論研究)が鋭く、丁寧に考察し、『働く女たちの肖像』という1冊の本が出来上がりました。

時代は大きく下って1970年代、日本では女性マンガ作家が次々と登場。少女マンガ界に新しい波が起こり、女性の視点による名作も数多く出版されました。そして、2000年代以降には「女子マンガ」という呼称も登場し、「元少女」が楽しめる作品が増え続けています。

働く女性も職種も限られていた時代の絵画。女性の労働が当たり前になった現代のマンガ。『労働系女子マンガ論!』の著者トミヤマユキコさん(マンガ研究者)をゲストにお招きし、それぞれの時代の作家のまなざしや作品をめぐりながら、女性と労働にまつわる悩みや希望について考えていきます。

美術史家のリンダ・ノックリンが1971年の論文「なぜ女性の大芸術家は現われないのか?」で明らかにしたように、長いあいだ女性は正統な美術教育を受けられず、公的な場で美術作品を制作・発表する機会がありませんでした。それゆえ、女性が描かれた「名画」は、ほとんどが男性による作品です。19世紀後半、近代化の特徴を鋭くとらえた印象派の登場は革命的とされていますが、活躍した画家はやはり男性中心でした。現代にも地続きだと言えるその男性画家らのまなざしを、永澤桂さん(西洋近代美術史、ジェンダー論研究)が鋭く、丁寧に考察し、『働く女たちの肖像』という1冊の本が出来上がりました。


時代は大きく下って1970年代、日本では女性マンガ作家が次々と登場。少女マンガ界に新しい波が起こり、女性の視点による名作も数多く出版されました。そして、2000年代以降には「女子マンガ」という呼称も登場し、「元少女」が楽しめる作品が増え続けています。


働く女性も職種も限られていた時代の絵画。女性の労働が当たり前になった現代のマンガ。『労働系女子マンガ論!』の著者トミヤマユキコさん(マンガ研究者)をゲストにお招きし、それぞれの時代の作家のまなざしや作品をめぐりながら、女性と労働にまつわる悩みや希望について考えていきます。


【出演者】
永澤桂(ながさわ けい)
西洋近代美術史、ジェンダー論研究。 現在、横浜国立大学、女子美術大学非常勤講師。横浜国立大学大学院環境情報学府博士後期課程修了。博士論文では、ナビ派の画家、ピエール・ボナール作品における身体表象についてまとめた。(学術博士)。2022年1月から2023年3月まで、東京新聞・中日新聞に「絵に潜む男の視線」を連載。

【ゲスト】
トミヤマユキコ
1979年、秋田県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、早稲田大学大学院文学研究科に進み、少女マンガにおける女性労働表象の研究で博士号取得。ライターとして 日本の文学、マンガ、フードカルチャーについて書く一方、東北芸術工科大学芸術学部准教授として教鞭も執っている。2021年から手塚治虫文化賞選考委員。


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リマインダー:第23回 日仏の翻訳者を囲んで:「石田久仁子氏を囲んで」 2024年3月12日(火)18:30~20:00 

2024年03月09日 | 覚え書き
第23回 日仏の翻訳者を囲んで>
「石田久仁子氏を囲んで」

聞き手:西尾治子(日仏女性研究学会代表)
            新行内美和(日仏女性研究学会事務局)
◇日仏会館図書室からのご案内◇
<日仏の翻訳者を囲んで>第23回

「石田久仁子氏を囲んで」
聞き手:西尾治子(日仏女性研究学会代表)
             新行内美和(日仏女性研究学会事務局)

このたび、国際女性デー記念シンポジウム2024「性と教育ー日仏比較の視点から」の10日後に、日仏会館図書館にて「日仏の翻訳者を囲んで」の催しが開かれます。第23回となる今回は、翻訳家でジェンダー関係の書籍を多く翻訳されている石田久仁子氏をお迎えいたします。 
石田久仁子氏は、長く日仏女性研究学会の事務局代表を努められました。フランソワーズ・エリチエ、イレーヌ・テリー、ジュヌヴィエーヴ・フレス、シモーヌ・ヴェーユ、など数多くの翻訳書を出版されていることをご存じの方もおられることと思います。
翻訳者が日々直面する様々な課題や経験、多様な視点を共有し、互いに学び合うことのできる貴重な機会です。事務局代表でいらした時代の本学会についてもお話も伺う予定です。
本会が学際的な交流とともに進化を続けるという意味でも、今回の「翻訳者を囲む会」は、その一環として、価値ある機会となることと思われます。ご多忙の折ですが、お見逃しなく、是非ご一緒に素晴らしい時を過ごしましょう。

<プロフィール>
翻訳家。パリ政治学院卒業。2009年から2016年まで日仏女性研究学会事務局代表。

<主要な翻訳>
ジュヌヴィエーヴ・フレス『同意 : 女性解放の思想の系譜をたどって』明石書店、2022.
シモーヌ・ヴェーユ『シモーヌ・ヴェーユ回想録:20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生』パド・ウィメンズ・オフィス、2011.
イレーヌ・テリー『フランスの同性婚と親子関係:ジェンダー平等と結婚・家族の変容』明石書店、2019(共訳).
フランソワーズ・エリチエ『男性的なもの/女性的なものⅠ,Ⅱ』明石書店、2016、2017(共訳).
フランソワーズ・エリチエ『人生の塩 : 
豊かに味わい深く生きるために』明石書店、2013(共訳)等.

<主な著書>
『ジェンダークオータ:世界の女性議員はなぜ増えたのか』明石書店、2014(共著).
『フランスのワーク・ライフ・バランス:男女平等政策入門:EU、フランスから日本へ』パド・ウィメンズ・オフィス、2013(編著)等.

日時 2024年3月12日(火)18:30~20:00 
場所 日仏会館図書室(東京・恵比寿)
使用言語 日本語   参加 無料
主催 日仏会館・フランス国立日本研究所

お申込み方法:図書室のメールアドレス(biblio@mfj.gr.jp) に、お名前、ご所属を明記して、件名を「日仏の翻訳者を囲んで」としてメールにてお申込みください。

連絡先:日仏会館図書室
〒150-0013 渋谷区恵比寿3-9-25 日仏会館3F
Tel : 03-5421-7643
Fax : 03-5421-7653
Mail : biblio[at]mfj.gr.jp
開室時間:火~土 13h~18h

ーーー
 ご存じの方も多いことと思いますが、石田久仁子氏の『シモーヌ・ヴェーユ回想録:20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生』は、日経新聞の書評欄でも大きく取り上げられました。石田氏はまた、長らく日仏女性研究学会の中枢的な存在として、学会の発展のために大きな貢献をされたという経歴もおありです。数多くのジェンダー思想に関する翻訳書やフェミニストとしての活動について示唆に富む言談や秘話を拝聴できることと思います。
 2月、3月は、数多のシンポジウム、講演会、研究会が連続して開催され、皆さまお忙しいことと思いますが、貴重な機会ですので是非ご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。
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