下の3枚のサンドを描いたのは、フランソワーズ・ジロー Françoise Gillotという女性画家である。彼女はピカソと長きに渡り生活を共にし子供をもうけながら、支配的な巨匠と別れることに成功して渡米、職業画家として自立した。
6月9日、フランソワーズ・ジロー、マンハッタン病院にて逝去、101歳
と「ル・モンド」紙が報じている。
Françoise Gilot, peintre et femme libre, est morte
同じサンデイエゴ区域に居住していたことから、フランソワーズ・ジローと知り合いだったという、サンド研究者のジャニス・グラスゴーは、生前、1986年に開催されたジョルジュ・サンド国際シンポジウム用のポスターの作成を彼女に依頼したという(アナベル・レアAnnabelle REA 前サンド学会会長の情報)。
国際シンポジウム「ジョルジュ・サンドの世界」(大会委員長:ダヴィッド・パウエルDavid POWEL)は、1986年10月に米国のホソトラ大学で開催されたが、実際にジローが描いたサンドの肖像をポスターとして使用している(下の3枚目の画像)。サンド研究者の中には、これらジローの絵画の実物を購入したり、ポスターをフレームに入れて飾っているという人が次々と現われ(カトリーヌ・マッソンCaherine Masson、アナベル・レア、フランソワーズ・ギルハート等々)、当時のシンポジウムの関係者や若手研究者もこの話題に加わり、サンド研究者のメーリングリストを賑わせている。
Poster of George Sand, 1986 in USA
後悔する必要なんてない。
97歳のフランソワーズ・ジロー、『ピカソとの日々』を語る