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オール人力狙撃システム試作機

脱線原因の推測

2005年04月28日 11時51分30秒 | 社会全般
昨日から憶測で書いてしまい、良くないかもしれないと思いつつ、もう少し書いてみたいと思う。死者の方は103名とのことです。ご冥福をお祈りします。

Yahoo!ニュース - 産経新聞 - JR脱線事故 「乗り上がり脱線」か レールに線状の傷
Yahoo!ニュース - 共同通信 - 左傾し脱線した可能性 国交省事故調委の見方


昨日も書いたが(安全神話の崩壊する時(追記後))、事故現場の車両の位置関係から、1両目がマンションに激突後、2両目は勢いが残されていて尚且つ3両目に押され続けたので、1両目と2両目の間でジャックナイフ状に曲がりマンションの柱に激突、3両目が押し続けた2両目後方部は柱に巻きついて折れたと思われる。脱線直前にはどのようなことが起こったのか?少し推測してみます。


1両目がカーブに進入した時、制限速度を大幅に超えていた。直前の直線部分では恐らく120km程度出ていたのではないか(駅を出発してから事故現場まで平均速度が相当早く、0からの加速段階などを考慮すれば、最高速度は120kmを超えることになるように思うが)。カーブ手前から緩く減速開始したものの、進入スピードが早すぎたのだろう。緩和曲線部分を1両目が通過し、カーブに入ると大きく左側(進行方向に向かって、です)に傾いて(バンクがあるので、倒れはしないし脱線もまだしない)、その状態で急ブレーキがかけられた(右側レールから車輪は接地せず浮いていたかもしれない)。この時、左最前方部車輪側に大きく沈み、2両目以降の制動荷重が大きく1両目にかかった。2両目は既にカーブに入っていたため、1両目に対する前方荷重のかかる方向が直線的ではなく、曲がって伝わる。つまり、1両目車体は後方部分が大きく左外側に振られるような格好になる。ここで1両目の車体後方部車輪はレールに接地せず、2両目に押し上げられる格好となる。その為1両目と2両目の連結部分が大きく歪んでいた。


この一瞬の持ち上がりの後、1両目車体後方部車輪が接地すると、1両目車体はカーブと急制動によって大きく左前方向に傾斜していたのに車体後方左側車輪への荷重が一瞬起こってしまったため、車体全体の荷重バランスは左後方車輪の方向へ荷重がシフトした。車台のサスペンションとか板バネとかの構造は判りませんが、通常大きく沈み込められたサスペンションはその反発力は荷重が続く限り溜め込まれるが、少し荷重が開放されるとそうした大きく沈み込んでいたサスの反発力が強く働くように思う。そのため左最前方部車輪にかかっていた最大荷重は一瞬開放され、その時に車輪のせり上がりが起こったのではないだろうか?左最前方部車輪がレールに少し乗ったところで(右側車輪はここでも接地していなかったかもしれない)、1両目の車体全体は後方荷重へとほんの一瞬シフトしていたために、まるでジャンプ台に乗ったかのように、1両目の最前方部は大きく左に傾きながら跳んだ。その為にレールへの損傷が少ないのではないか。


後方車両との車重とか乗員の数、また車台の制動性能の違いなどによって、カーブ上に並んでいた1両目と2両目の連結部分への荷重方向が一直線上ではなく、カーブの接線方向へと大きな制動荷重がかかったために、1両目の車台に大きなアンバランスを生じ、それによって最大沈み込みとなっていた1両目最前部左車輪の戻りが一瞬のうちに脱線へと繋がったのではないか、ということだ。ジャンプするように脱線するなら、レール損傷が少ないこともあり得るのではないだろうか。2両目と3両目もカーブの為に大きく左側に傾いており、荷重が左側方向にかかっていたため、2両目と3両目は1両目に引っ張られるように僅かに浮き上がりながら容易に脱線した。しかし、3両目はカーブの中に完全に入りきっていなかったため、遠心力が前の車両ほどではなく左傾斜が弱かったため横転しなかったのではないか?


1両目が完全横転して滑りながらマンションに激突するなら、方向が変わるとか車体の向きが変わると思うが、むしろ棒のように直線的に突っ込んだ感じで、直進エネルギーはかなり残されていたと思う。なので地面についた時には車の片輪走行のように左車輪から着地して、そのまま左側に横倒しになりながらマンション駐車場に激突したと思う。地下駐車場に投げ出された人々が沢山いて助かった方がおられたのは、マンションに激突する直前まで完全横転していなかったからなのではないだろうか?完全横転したまま滑ったら全員車体左側に押し付けられたまま割れた窓とかから地面に巻き込まれ車体の下敷きになるように思う。なので、駐車場進入時直前まで倒れず、まず前方部分が大きく潰れるほどの衝撃で正面側が激突し、その直後完全に左横倒しが起こった際に車体左側へ叩きつけられ、何人もの人が窓などから下に落ちたのではないか?地下駐車場への穴は車体前部が掘り込んだためではないか?(それとも2両目の激突で、1両目車体へ大きな変形力が加わり車体中央部付近に大きなたわみ部分(弓なり状ということ)が発生して駐車場の床面を強く押した為に穴が開いたか?)この激突時に前方へ大きく飛ばされて左側窓から下に落ち、続いて2両目の乗客は前方へと大きく投げ出され(1両目方向へ飛ばされる)、すぐさまジャックナイフ現象が起こり柱に激突したのではないか。


追記:14時半頃
板バネなどではなく、「空気バネ」ということのようです。日比谷線の脱線事故でも起こった「輪重抜け」が先頭車両に起こるかどうか、ということになると思いますが、もしも、上に述べた仮説のような左最前部車輪に最大荷重からの車体後方部への荷重シフトが起こるならば、「輪重抜け」が起こりえるようにも思う。カーブ走行中、空気バネは恐らく相当の強圧縮を受けていたはずで、この戻りが荷重シフトと同時に起これば、一瞬の浮き上がりが車輪のせり上がり脱線に繋がるようにも思う。

財政改革の道は・・・

2005年04月28日 00時44分24秒 | 経済関連
やっと法案の国会提出が行われました。波乱の総務会は久間総務会長が反対派を押し切った。閣議決定は事前の打ち合わせ通り(先日の党5役一任取り付け時に決まっていたでしょう)速やかに終了し、小泉さんの出発に間に合わせた形です。連休明けから法案審議がスタートすることになります。当面のヤマは越えました。残るは採決の行方ということになります。国会審議での波乱はいくらかあるかもしれませんが、反対派の実力では覆すことは出来ないはずだ。と信じている・・・(ちょっと弱気か)
Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 郵政民営化法案を閣議決定、国会に提出

郵政民営化が実行できれば、今後特別会計へのメスが入れられる。手始めは政府系金融機関の整理だ。ターゲットは既に絞られている。一つひとつ処理を進めるしかないな。


これに関して、経済財政諮問会議の民間議員は、特別会計の損失処理にかかる費用を13兆円と試算したようだ。これを一般会計から捻出するというのも困りものだな。年金や保険が負債の主なものだろうと思うが、実質的には48兆円もの繰入額がある特別会計そのもののあり方に大きな問題がある。これも前から書いてきた通りですね。

MSN-Mainichi INTERACTIVE 政策

委託費、補助金、交付金、補給金といった名目を与えられて、湯水のように使い続けてきた予算や財政制度に大きな欠陥があるのだ。法の趣旨、条文に書かれる精神を今一度よく噛みしめて欲しいと思う。



<補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律>

第一条  
この法律は、補助金等の交付の申請、決定等に関する事項その他補助金等に係る予算の執行に関する基本的事項を規定することにより、補助金等の交付の不正な申請及び補助金等の不正な使用の防止その他補助金等に係る予算の執行並びに補助金等の交付の決定の適正化を図ることを目的とする。

第三条  
各省各庁の長は、その所掌の補助金等に係る予算の執行に当つては、補助金等が国民から徴収された税金その他の貴重な財源でまかなわれるものであることに特に留意し、補助金等が法令及び予算で定めるところに従つて公正かつ効率的に使用されるように努めなければならない。
2  補助事業者等及び間接補助事業者等は、補助金等が国民から徴収された税金その他の貴重な財源でまかなわれるものであることに留意し、法令の定及び補助金等の交付の目的又は間接補助金等の交付若しくは融通の目的に従つて誠実に補助事業等又は間接補助事業等を行うように努めなければならない。




この条文に示されるように、「予算の執行並びに補助金等の交付の決定の適正化を図ること」が守られるべきで、また、「国民から徴収された税金その他の貴重な財源でまかなわれるものであることに特に留意し、補助金等が法令及び予算で定めるところに従つて公正かつ効率的に使用されるように」努力することが求められている。にもかかわらず、こうした「法の精神」を忘れ、正しく業務が遂行されているとは言えない。今日財務省も名目予算の貼り付けが報じられていた(YOMIURI ON-LINE / 社会)。多少の自由度が必要な場合もあるとは思うが、根本的な予算決定方法を変える必要があるのではないか。



そしてもう一つ。省庁の財務諸表は大幅な債務超過。これに比し、独立行政法人と特殊法人は資産超過。そりゃそうだろう。「離れでスキヤキ食べ放題」ですから(塩ジイ風に言えば、ですね)。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 04年3月期の財務諸表、農水除く全省庁が債務超過

特別会計と一般会計から金を吸い上げて、余っても返さないが、「金をくれ」という部分は省庁が予算を貼り付けており、それで事業をやり続けてきたんですから。資産として(主に固定資産としての不動産関係が多く、流動資産としてはそれほど多くはないんじゃないかと思うが。確かめたわけではありませんが)多くの箱モノとか作ってきたんでしょうし、用地取得とかも高値で買ったりしてるだろうから(会計方式がどうなのかは知りませんが)、ひょっとして相場の値段とは大きく離れた簿価かもしれないしね。かさ上げしようと思えば出来そうだな。省庁が多くの資産を持つということは、あまり意味がないですし。


こうして肥大化した贅肉組織は、省庁から金を巻き上げ続けるのだ。