いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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平ちゃんの立往生?

2005年04月07日 21時45分54秒 | 政治って?
可哀想な平ちゃんは、自民党からも野党からも集中砲火を受けている。うーん、本当に可哀想。野党は、多忙で欠席したことを理由に、「何で俺達の前に現れないんだよ、ボケ」という八つ当たりを平ちゃんにぶつけています。これは郵政民営化に関しては全くの”蚊帳の外”にいる民主党の苛立ちの表れかと思います。卑怯なり、民主党。今日の日経の社説を読め!これから経済界と連携していく、と言ってる割には、民営化問題には”タイムリー”な意見の一つも出ないなんて情け無いぞ。いいかい、政策は「どうしたらよくなるか」の競争なんですから、そういうことを提案しない限り全然ダメですから。


閣内では、平成研の収支報告書を「あっ、そう」と受け取った麻生君とギリギリまで激突し、「総務省のしがらみ」が平ちゃんに襲いかかってきましたから(本当かどうかわかりませんが、郵政百年の歴史が作ってきたありとあらゆる圧力ですかね・・・)、それは大変だったでしょう。ようやく小泉裁定を仰いで、ほっと一息と思ったところで、野党に「顔出さないってどういうことだよ」と因縁をつけられ(まあ、出席するのが筋なんですが)、自民党合同部会に呼ばれて詳しい説明を求められるも、「180億円の根拠が曖昧だ」「公社のままでいいだろう」「納得できない」などといった大人気(”だいにんき”ではありませんよ)ない発言が相次いだ。読売新聞の見出し風では「矢面に」立たされたということだ。これを反対派のガス抜きと称されるのも、もっと辛いですね。一部議員からは、「竹中氏の講演会を聞いているようだった」「言葉遊びをしているかのよう」という嫌味な批判を受けてしまいました。


しょうがないでしょ、頭がいい人はスラスラしゃべるもんです。全ての検討作業をやってきているから、その過程で調べたり考えたりしたことは頭に入っています。数字の意味も根拠も頭に入っているから、すうーっと説明するけど、自民党議員さん達はそういう作業が全くなされていなくて、資料見せられ数字を目で追っても、何を説明しているのかぱっと頭に入らない。数学の出来ない生徒に教える時、当たり前の定理なので途中の過程を省いたりしたら、なぜそこに辿り着けるかわからないのと同じだよ。そういう頭が悪くて「理解できない」議員は、「根拠が曖昧」とか「納得できない」という反論をするのだろう。単なる感情論。これが何の意味も持たない意見であることを、発言する議員本人も分っていないから、こういうバカを相手にするのは大変なんですよね。「根拠が曖昧」なんじゃなくて、自分の理解が「曖昧」なだけだな(爆)。「~が曖昧」ってのは、便利な言い回しかもしれないですね。人権擁護法案の反対の時にも「定義が曖昧」という具合にいくらでも使える。でも、適切な反論にはなっていないですね。それと、「納得できない」も永遠に使えるフレーズですね。議員さんを納得させるまで、となると無限に反対が出来てしまいますね。どんな意見にでも、この一言で反対できます。例えば・・・「自衛隊のイラク派遣は納得できない」「北朝鮮への経済制裁は納得できない」という風に何でもOK。


普通はね、意見する時というのは、例えば「現状の収益予測から2千局分の赤字補填分として180億円となっていますが、郵便物総量が10%減少すると赤字局はどの位増えますか?またその時の補填分は何億円くらい増加しますか?」とかだろう。過去5年~10年程度の取扱郵便物総量(郵便だけの売上)の年平均減少率はどの位か分析して、仮に今後4年で10%減少するという将来予測(全くのあてずっぽうなので仮定ですからね!)ならば、それまでに赤字局の収益源を新たに生み出すか、減少に見合う補填が必要になる訳で、この4年でそうした仕組みとか収益源を持たせられるかどうかの検討とかをするんだろう?収益源が作れなければ補填額は必ず増加するので、基金は将来必然的に食い尽くされることになる(元金が減っていくからね、運用益だけで運営できなければ基金は消滅しますね)。そういうことを考えるのが、意味のある反対意見だろう?もしも、これでいくと4年後には230億円かかります、ってことならば、基金元金を4千億円程度上乗せしなけりゃならないんじゃないか、とかそういう検討をするってことだろう?根拠がどうの、って言う時はこういうことを普通考えるだろうよ、まったく。この運用益年率平均1.8%という水準にしても、過去5年間の平均長期金利とか国債利回りなどから、可能な水準かどうかを見るんでしょ?これを大きく上回っていれば、「根拠が甘い」とか「少し無理な計画なんじゃないか」とか「具体的な運用方法・ポートフォリオは?」という意見が出るってことでしょ?少しは頭使えよ、反対派どもめ。


郵政民営化の反対派はネット上で騒ぐ奴らにそっくりかもしれない。「祭りだ、祭りだ」と囃し立てる連中だ。ターゲットが少数(平ちゃん、他執行部とか)で反対派議員は多人数という構図で、部会の席上で野次を飛ばしたり「納得できない」とか大声で言ったりするんだよ。恐らく1対1で平ちゃんに論戦を挑めないからだろうな。吊るし上げだけは得意の、下らない奴らということだろう。質問しても、平ちゃんにあっさり答えられてしまう。しょぼい人達は、想定内の質問しか思いつかないからさ。言葉が詰まるのは、想定していない質問とか検証してなかった事項について訊かれた時だろう。「言葉遊びを~」や「講演会を聞く~」という意見は、反対派の論拠が余りにショボ過ぎて、相手にもならなかった証だな。


しかし、感情的には余計に悪化したかもね。攻めどころを失った反対派は、感情論だけに執着するようになる。平ちゃんは矢面に立たされて、本当に全身に矢を受けたと思うよ。自民党ばかりではなく、野党から辞任要求まで出る始末ですし。このままでは、大河ドラマ義経にちなんで、「平ちゃんの立往生」となってしまいますから。おまけに、郵政民営化が「立往生」となってしまったらシャレにならんよ、自民党、本当に大変なことになりますからね。反対派は少し頭を働かせろ!と言っていたら・・・


おー、おー、反対派のワタヌキ殿の勉強会は、96名だったそうな。あっ、そう。彼奴等は、反対意見ではなく、今度は「手続き論」を持ち出してくるつもりだな。「党を無視するようなやり方は許しませんよ」とか「反対派が言っているそもそも論に、十分納得できる説明をしないと許しませんよ」というような、法案・改革内容の是非ではなく単なる「やり方・進め方」を問題にして非難しようという戦法だな。これは自民党の、以前からあるやり方を踏襲してくれという「手続き論」を持ち出せば、党議拘束拒否の言い訳が立つからだろう。ガキと一緒だな。「そっちが先にルールを無視したんだろう。だからこっちも従わないんだ」というようなクサイ戦術だな。だが、「手続き論」は実のところ厄介なのだ。これに、うまい反論がない上に、採決に直結するからね。あとは国民からの強力なバックアップしかないかもね。


戦艦と吉村明の本

2005年04月07日 00時26分09秒 | 俺のそれ
読売新聞に「4・7戦艦大和 沈没」という記事が載っていました。3回の連載もので昨日、今日と続き、明日が最後なので楽しみにしています。知名度において、戦艦大和は圧倒的に有名ですが(宇宙戦艦の影響?笑)、同型艦には武蔵がありました(空母に変えられた信濃もあったな。受けた魚雷の誘爆であっという間に轟沈した)。60年前の明日(4月7日)に沈没した大和の、悲壮な特攻作戦にはよくスポットが当たるのであるが、寂しく沈んだ武蔵はあまり知られていないことが多いと思います。しかし、そんな武蔵が脚光を浴びたことがあるのです。


吉村明の書いた『戦艦武蔵』です。随分古い作品(昭和41年頃)であるが、当時は人気があったらしい(私はこの本の存在はずっと知りませんでした)。図書館で見つけて読んだのが、今から20年くらい前ですから。今その本が売られているかどうかは知りません。男性はこういう記録小説のようなものが時代に係わらず好きなのでしょうか。吉村作品は詳細な記録・資料・文献等から書かれたものがたくさんありますね。結構好きな作家の1人です。吉村明の作品を初めて読んだのは高校3年の時で、初めて買ったハードカバーでした。それまでは単行本は高いので、文庫本しか買っていませんでしたから。その本とは、文藝春秋から出された『虹の翼』という作品で、元々新聞小説として連載されていた(京都新聞に昭和53年に『茜色の雲』という題で連載されていたらしい)作品に手を入れて単行本としたようです(私が買った本は昭和56年7月30日第三刷となっています)。忠八という日本人の飛行機開発・製作についての話で、世界に先駆けた日本人がいたことに感動しました。それと、この本には特に忘れられない思い出があります。


『虹の翼』を読んだのが夏休み中だったと思います。その後、大学受験を控えた9月か10月頃だったと思うが、日本育英会の奨学金に応募していたので、その面接があるということでした。地域の役所に来るように通知されて、電車に乗り友人らと共にそこへ向かいました。多分教育委員会の人とか役所の担当者とかが面接官だったのだろうと思うが、正確にはわかりません。3、4人のオジサン(当時はそう思ったのだが、今思えばそれほど歳をとっていたわけではないかもしれない)が横長テーブルについており、それと向かい合わせに(L字型とかだったかもしれない)高校生達がズラッと座りました。生まれて初めての正式な面接であったので、とても緊張しました。それまでのバイトを頼み込みに行った、田舎のスーパーの店長とは訳が違いますからね。


いくつか質問されたり、何か色々話したと思うが、内容は殆ど覚えていない。だが、一つだけはっきりと覚えていることがあるのです。それは、向かいに座った眼鏡をかけたオジサンに「最近読んだ本は何ですか?」と聞かれたことでした。私は緊張していて、咄嗟に本のタイトルが出てきませんでした。「あれ、何だっけ?」ってな具合で、詰まってしまいました。一応受験勉強はしていましたから、大して本を読んでいなかったと思いますが(フォーサイスとか第三次世界大戦ものとかは読んでいたと思うが、正確には思い出せません)、まさか「軍事ものを読んでます」とも言えないし(危険人物と思われるかも、笑)、模範的な回答をするように心がけたのですね。それで、パッと浮かんだのが、先の『虹の翼』という本だったのです。私は本の名前を答えると、「誰が書いた本ですか?」と更に聞かれたので、「分かりません」と答えました(作家名は出てこなかったのです。作家自体を特別好きで買った訳ではなかったので…)。「どのような内容ですか?」とか聞かれて、大体の内容を答えたと思います。


こうして面接は終了し、その後奨学金を受けることができるという通知が来ました。奨学金のお陰で大学時代には随分と助かりました。勿論全額返済はしましたよ(当時は教職員になる人とか、大学教官とかは返済免除規定があったように思います。今はどうなったのかは分かりません)。面接でえらく緊張したことと、この本のことが思い出せて良かったなと思ったことは、その後もずっと記憶として残っていました。ところで、奨学金に落選ってあるんですか?今でもこれは分かりません。