いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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災害救助活動の検討1

2004年12月06日 22時39分52秒 | 防衛問題
自衛隊は新潟中越地震発生から3時間後に新潟県から要請を受け、23日に約70~110人規模の出動がありました。
また、翌24日18:30には派遣規模が約960人、車両90両、ヘリ40機規模の出動となっております。要請から、約24時間以内に災害現場で活動していたのは約千人規模ということになります。これについては評価が困難な面もありますが、災害規模が思ったより小さかったため出動を見合わせたということなのでしょう。
25日19:00時点で出動規模は2400人、車両190両、ヘリ40機という状況でした。


一方消防庁の活動を見て見ましょう。
発生から1時間20分後に緊急消防援助隊へ出動要請がありました。24日には880人、11航空隊が出動しております。また消防団員は約3400人が参加しております。その後も緊急消防援助隊の出動がありましたが、日によって異なり約500人弱~800人規模の出動が続きましたが、11/1以降は要請解除となりました。


長く残っていたのは自衛隊で、倒壊家屋の取り壊しや炊事、給水活動、入浴支援などは続けられていました。派遣規模は災害発生後5日で約3千人、11/4で約4400人の最大規模となっています。

要請が自衛隊に対して遅れたことは、地方自治体側の要因かもしれません。消防庁の方が結果的に早く活動開始となりました。


災害救出活動において自衛隊が非常に役立った点を考えてみましょう。

消防組織との明らかな差は、ヘリの運用です。1)機数が多い、2)運搬能力が高い、と言う点で圧倒的な差が出ました。また、陸上部隊と比べても、避難所に退避させるのに非常に有用でしたね。
固定翼機(輸送機とかですね)は主に食料とか毛布を空輸するために使われました。



では、災害救助活動で考えたことを列記します。

1 拳銃や自動小銃が使えなくとも活動できる
2 陸上の活動組織が有する車両は防弾車両でなくてもよい
3 災害発生から約24時間以内での人員数では、緊急消防援助隊と自衛隊では後者の方が多かったが、主にヘリ運用の為の人員数の違いによるかもしれない。陸上での活動状態にある作業人員では、消防団員を集結させていた消防組織の方が約4倍以上多かった。
4 自衛隊の活動内容は、救助以外の支援(炊事・給水・入浴・取り壊し作業)は、陸自隊員でなくとも可能
5 初動において災害地域への集結状況は、陸上組織では自衛隊の方が遅い


今後の展望

陸自隊員は精強であることが要求される。少子化にともなう若年人口の減少により対象人口が減る為、現在と同一人口比で入隊希望者が存在すると仮定すると、当然入隊者は減少するので、現在と同数確保は困難となると予想される。仮定として、現在と同一の隊員数維持という政策は継続性・恒常性に欠けると言わざるを得ない。

陸自隊員は原則的に防衛作戦行動要員としての性質を有しており、災害救助活動を主任務とする解釈は現在までない。陸自隊員の必要性を災害救助活動に根拠を求め、陸自隊員以外の代替が不能であるとするならば、それは主任務と解することと同等であろう。

また、災害救助活動に限って考慮すると、多くの陸上活動では陸自隊員でなくとも可能な活動が殆どであるため、消防組織での代替は可能と推測される。

災害救助活動に投入される車両、例えば運搬用トラック、移動用車両等は防衛作戦行動用の仕様である必要性がない。災害救出活動に出動する車両が具備すべき条件は、単に走破性・登坂能力・運搬能力・堅牢性等があればよい(消防組織がそのような車両を保有していても問題はなく、日常業務でも消防隊指揮車等として使用できる利点がある)。防弾仕様は堅牢性を兼ねるが、その仕様が災害救助活動に必須とは言えない。ブルドーザー等の作業用車両も特に陸自所有のものではないと不可能である作業はない。

陸自隊員は駐屯地のような特殊な施設に集結している必要があるが、消防組織ではそれほど特殊な施設に集結している必要がない。都道府県を問わず配置させることが可能。配置する市町村の選択も陸自より比較的自由度が高い。陸上隊は分散配置も可能。


一定の訓練を受けた者であれば、炊事・給水・入浴支援は可能な活動であろう。陸自隊員固有の活動であることは証明されないのではないか。

地元消防団員の集結が比較的早く、災害地域の都道府県における陸上支援体制では、このような地域住民を主体とする団員を整備・組織することは費用対効果の面でも有効である可能性があり、今後政策上検討すべきであろう。

ヘリは数的に多いほうが有利である。特に運搬能力の高い大型ヘリは有用であった。消防組織において大型ヘリ運用は想定しにくいかもしれない。自衛隊保有でよいと思う。

財務省は野武士?

2004年12月06日 19時49分50秒 | 経済関連
「自衛隊は1人何役もやって大変だ」と答弁していた人は誰だったか忘れましたが、その通りですね。陸自隊員は災害救助活動やイラク派遣、PKO等何役もこなさねばならないので、これをある程度区分して役割を分担するようにした方がよいでしょう。制服組もそれを自ら主張しているようですから。

与党族議員も本当に考えているんだかどうなんだか分りませんが、民主党議員も少し努力して、本当に政権を担う意志をお持ちならば、「越権行為だ、スタンドプレーだ」などと財務省批判をする前に、自らの政策立案能力を国民の前に明らかにすべきです。




12/5の読売新聞朝刊に「財務省が変わった」という見出しで記事が出ていました。
それによると・・・(以下、部分的に抜粋)




防衛庁との攻防に関して、大野長官は「なんで場外乱闘ばかりやるのか」と谷垣財務相に詰め寄った。
「今日は個別的自衛権で来たが、集団的自衛権を使うかもしれませんよ」と自民党の防衛族議員などとの連携をにおわせた。

防衛庁幹部は「・・・公家集団だと思っていたら、意外と野武士みたいな戦い方だ」と財務省の変化に驚きをあらわにする。

谷垣財務相は「改革を続けると相当な痛みを伴う。できるだけオープンな議論で国民に問題点がどこなのか知ってもらわないとうまくいかない」と強調する。

財務省幹部は「政治家に配るアメの余地が少なくなり、調整役を果たせなくなった。予算のどこを削るかの押し付け合いとなると、政党も省庁も水面下の調整だけで納得できるはずがない」と、「地上戦」を選ぶ理由を語っている。




「政治家に配るアメ」なんて初めから必要ない。谷垣さんが言っているように、国民はよく考えて財務省と防衛庁のせめぎ合いを注視するべきであろう。また、族議員の抵抗に打ち勝つには国民の援護射撃が必要だ。私は以前からの主張通り、財務省を当然支持するし、応援する。民主党議員は一体何をやっているんだ!討論番組とかでも自民党議員に踏み込んだ議論を挑めなくてどうする!政権与党の政治決着にまでもつれているんだから、野党は官僚に意見するのではなく、政治的に政府に向かって意見すべきであろう。その点谷垣さんの方がエライぞ!主計局次長がやり込められても後ろに引いていないぞ!部下を信じてるし。


野党議員は防衛政策に関して何も具体的な説明を国民に示す事もなく、非難する相手を間違えているのではないのか。政権与党にこそ詰め寄るべきではないのか。
射程千km以下の地対地誘導ミサイルの意義と防衛政策上の利点・欠点を説明してほしいですね、民主党議員の方に。そういうことに何の反応も示さずに、予算決定過程の手法だけを取り上げて非難するなぞ、本当に国会議員としての役割を担っていると言えるのであろうか?


今後、災害救助活動とテロ対策について考えてみたいと思います。


常任理事国候補はどこ?

2004年12月06日 16時09分20秒 | 外交問題
中国はドイツの常任理事国入りを支持するとの報道に続いて、ロシアはインドの支持表明。日本は・・・・




米国は日本の常任理事国入りについては支持表明をしていない。日本は何処の支持を取り付けるのか?「ブッシュ再選」(カテゴリー:外交)に書きましたが、コイズミさんはブッシュのプッシュを期待していたはず。ところが、日本の国連改革案にちょっと面白くない米国は(実際どうなのかはわかりませんが)日本支持を表明するどころか、米パ首脳会談を開いている。これは、あからさまなプーチン大統領のインド訪問への牽制だ。中国は日本にそしらぬ顔をして、イヤミなあてつけで「ドイツ支持」を表明…。

ASEAN諸国が日本支持としても、現在の常任理事国のどこかから強力なバックアップは必要だ。ヨーロッパの旧大陸側は米国の単身行動が鼻についているから、国際舞台では浮き上がらせたいと思っているだろう。仏・露は特に。英はそうでもないかもしれないが、国内批判を浴びせられてやや恨み節という気分かな?中国は米に近づきたいが、貿易赤字でかつての日本のように疎ましく思われ始めてきたかも。


日本はインドに近づけ!と言ったのに(「日中の相互譲歩で修復?」、カテゴリー:外交問題)、ロシアにやられた。印パ関係のバランス(だと思う)で米はパキスタンに近づく結果となったから、日本にはチャンスだったかもしれない。ロシアは中国の成長を羨ましく思っており、インドと共同戦線を張るつもりなのかもしれない。この辺の情報はどうなんでしょう?印・露vs中の経済成長競争かな?ロシアにこなかけられちゃったから、日本が後からインドに近づくと米がへそ曲げるかな?今のところ名前が挙がっているのは、日本以外はドイツ、インド。地図上でバラして配分を考えると、アフリカ大陸から1、中南米から1、あとはどこだろ?ヨーロッパから1が妥当かな?


G7+1と中国だと9カ国。残り二つのイスのうち一つがインドだとするともう一つはアフリカ?かな。イタリアとかカナダはやる気あるの?どうなんでしょう。でもね、インド外交ではロシアに遅れをとってしまったか?インドの候補入りは全然考えていませんでしたよ、驚きです。外務省は情報つかんでいたのかな?


もうこうなったらパトロンいらないから独力で入るしかないね。中国が猛反対とかしたら?イヤだよね。
中国へのODAについては継続も廃止も言うなって忠告したじゃないか!なんでコイズミさん発言したんだろ?こんなことで逆恨みとかはやめてよね。


ごめんなさい。日印首脳会談は11/29に行われているから、ロシアより先だね!やったね。良かったよ。いいぞ、外務省。

TBとコメントについて

2004年12月06日 14時12分40秒 | 俺のそれ
私はまだ2ヶ月未満の初心者ブログですので、基本的にはどちらもうれしいです。

あんまり基本的なことを書くからといって、笑わないで下さいね。
まず最初にTBとは何か判らないまま記事を書いていました。ですので、30pvくらいでした(gooはページビューと言うらしい、でも数日前からpvとipの表示に変更になっています。人の数とページ数ということかな?)そのうち半分は自分(爆)。

でも、ある日初めてコメント記載があって、どこかの親切な人が見てくれたのだと思い、嬉しく思いました。こんな記事にでも書いてくれる人がいるのだ、と思い有難いと心底感じました。

そして、運命の初TBが来ましたー!!スタートしてから5日目の出来事でした。ドキドキしながらTB先に行ってみました。「これがTBかよー」涙が出そうでしたよ、ホント。お作法とかが分らずに、他の人のコメント読んで「TBありがとう~~」とか「トラバ~~~」とかの所謂定型文を見て、そうなんだーっと思い真似して書きました。でもって、「お気に入り」欄はガラガラでしたので、コメントくれた人とTBくれた人を順に入れていきました。でも、一番最初のTBの人は多分二度と私の所には来てくれなかったんじゃないかな、と思います。コメントとかで会話したことなし、ですので・・・。一ヶ月後くらいにブックマークからは「削除」となり、お別れしました(泣)


その後は数人の方とやり取りが続き、初期のころから引き続き現在も訪問し合っているブログはもちろんブックマークに入っています。TBのやり方とか聞いちゃったりして、アドバイスとかもしてくれて親切だなーと思いました。TB・コメントがなかったら出会わずじまいですから・・・。その後は自分でもTBしたり、他のTB欄から行ってみたら面白かったとか、段々広がりが出てきて、自分が気に入って訪問しているブログは増えました。TB欄がなかったら、実は木村氏のブログに辿り着けませんでした。存在を知ったのは先月で、わたしからTBをさせていただきました。そしたら、「国家公務員~~」の記事を紹介して頂いて、この時もドキドキ度120%でしたー!わー、有名人だよー、って思いまして。これ正直な感想です。
あー、有名人と言えば、過去に地方局アナ男性のブログからTBありましたが、「これきり、これきり、もう~これっきり~ですか~」(by 山口百恵風)で『一度きりの関係』の方がおられました。関係ないか。

その後も訪問しあっている方から、TB頂いたりしています。また、「国家公務員の制度改革」関係では、今「ぷろとたいぷ」のbuuさんと意見交換をしておりまして、これもTBがあったから出来ました。ですので、結論としては(私個人的には)TBは基本的にいいものではないかと思います。有名なランカーブログ(などとは呼ばないのかもしれませんが、上位の方々ということで)の人は、ランカーの人気を利用する「コバンザメ戦法」あるいは「他人のふんどし戦法」は許せんという気持ちになる場合もあるのでしょうか。でもあっという間に欄外に消え去ってしまうま。

逆にちょっと困っているのは、コメント欄ですね。防衛問題の記事も書いているのですが、これがねー。財務省vs防衛庁の構図が私のブログのコメントで見ることができます(爆)。大野長官は谷垣財務相に「集団的自衛権を行使するからな」と詰め寄った(読売新聞)らしいのですが、まさに(ちなみに私は「まさくに」です)これですね。

防衛族の集団的コメント攻撃の集中砲火を受けまして、結構大変でした。でも、専守防衛に努め(笑)財務省にエールを送っています。最近の記事にも連発で防衛関連の記事を書いてみたら、また何処からか押し寄せてきました。私も結構人気出てきた証拠なのでしょうか?(なわけないけど)
「防衛大綱の攻防」が私のブログで再現されていますから、興味がある方々は見てみて下さい。コメント数は10しか左欄に表示されませんから、新たなコメントが書き込まれたらちょっと分りにくくなるかもしれません。コメントの欄全部が防衛族に占拠されてしまっていることが2度ほどありましたが、消す事はしていません。自分の意見表明とは激しい抵抗も覚悟せねばならない、ということでしょう。