さて、9月と言えば「お月見」な月ですね。そして「月」と言えば最近何かと騒がれている「スーパームーン」なんてのもありますね?今月の「久喜プラネタリウム」ではそんな「月のいろいろ」のお話なのです。
ここ最近その年に「地球に一番月が接近した」のを「スーパームーン」と言っていますが、この「こなここ」でも何度も書いていますが「西洋占星術」から生まれた言葉で、その起源は「Richard Nolle」という西洋占星術師が1979年に「軌道中で地球に最接近(90%以内)した新月または満月。即ち、地球と月と太陽が直線上に並び、月が地球に最も接近した状態」と「勝手」に定義したのが始まりなそうで、正直何の意味でそう定義したのかは全くの根拠が無い謎な状態なんですよ。そしてこの「スーパームーン」にも「特に最接近して近点から前後1時間以内に満月または新月を迎える」ことを「エクストラスーパームーン」なんて言っているそうですね。コレは「18年に1回」の割合で観測できるとか?そんなスーパームーンですが、天文学では「Perigee full moon」と呼び、近点満月という意味なのです。
ちなみに「スーパームーン」状態での「月食」はここ100年で8回ほどあったと「NASA」が発表しています。
それと昔から言われているので「ブルームーン」なんてモノもあります。コレは一般的に「一ヶ月の中で満月が2回あり、その2回目の満月」の事をさしています。謂れとしては「月が青くなる」とおきる事が無いであろうくらい珍しいコト。という英語のことわざの「once in a blue moon」からきているそうです。でも本来は「春分・夏至・秋分・冬至」の季節で4回満月がある季節の3回目の満月を言うそうです。また、こちらも「天文学的」には定義された言葉では無いですけど。ちなみに「2018年1月31日」のブルームーンは「皆既月食」でして「ブールームーン」でもあり「皆既月食」の時に言われている「ブラッドムーン」でもあるので「青いのに赤い」みたいな語感になってしまっています。
そして、今年に入って言われ始めたのが「ストロベリームーン」でして、6月の月は高度が低く、夕焼けと同じ原理で「ピンク色に見える」なんて説がありましたが、本来は「北アメリカ」の「ネイティブアメリカン」が「各月にそれぞれ月の名前」が決められておりそのうちの「6月」が「いちごが実る季節」として「ストロベリームーン」と呼ばれていたのです。なお「1月」は「食べ物が少なく飢えたオオカミが遠吠え」をするので「ウルフムーン」と、「9月」は「とうもろこし」が実る季節から「コーンムーン」と読んでいたそうです。
そんなワケで、最近はなんだか適当な、意味も分からず遣われている月の言葉がでてきていますが、やはり正しい意味で使いたいですね。
それでは、本日の登場良人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。「天象運行監視室」でも「月」というとやはり「この人」なんですね…。
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