先日「国立科学博物館 上野本館」にて「企画展 昆虫」を見に行きましたが、その時に「第11回 未来技術遺産 パネル展示」が開催されていたのですよ。
この「未来技術遺産 登録パネル展」は毎年このくらいの時期、大体9月上旬から10月上旬の間に行われており、今年で「第11回」を迎えました。この「未来技術遺産」とは、正式名称が「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」でして、どんなモノかと説明しますと、、現在の「科学技術」の発展に貢献した科学技術史資料や、国民生活、経済、社会、文化の在り方に大きな影響を与えた科学技術史資料の保存を主な目的とした「登録制度」として「産業技術史資料センター」が行っているのです。今年新たに登録されたのは19点でして、毎回何かしらのまとまりがあるのですが、今回は特に関連しているのが無かったですね。
それでは、今回認定されたのは、「FACOM128Bおよび関連資料― 日本のコンピュータ黎明期を牽引したリレー式計算機 ―」「ボトル自販機 V-63― 広く日本国内に普及した飲料用自販機 ―」「FinePix4700Z― 世界初のハニカム構造CCD搭載デジカメ ― 」「ヘリカルスキャン試行実験天板― ヘリカルスキャン方式CTの実現に道を開いた実験器具 ―」「小型オープンリール・テープレコーダ RQ-303「マイソニック」― テープレコーダ市場を大きく拡大した1万円テレコ ―」「アイソレートループ方式オープンリール・テープデッキ RS-1500U― ユニークなテープパス系とDD大径キャプスタンを装備した高級テープデッキ ―」「最高級写真顕微鏡 ニューバノックスAHBS― 世界初のAFを含む自動化を実現した画期的顕微鏡システム ―」「CF方式光学系研究用生物顕微鏡 バイオフォト― 世界初のCF方式光学系による顕微鏡性能の飛躍的向上 ―」「油圧ショベルUH03― 操作性と動作速度が大幅アップ ―」「磁石式手動交換機― 日本における最古の交換機形式を残した磁石式電話交換機 ―」「カーボンロール CARBOLEADER― 世界最長クラスのカーボンクラッドメッキロール ―」「クーリッジX線管U型― 独自の工夫で取扱いを改善した初期のX線管 ―」「医療用X線装置「ダイアナ号」および関連装置― 最初期の医療用X線装置 ―」「日立705形自動分析装置― 臨床検査に適した小型化、高効率化を実現した自動分析装置 ―」「世界初の病院検査室用自動検体搬送「ベルトラインシステム」― 病院検査部職員自らの手で世界に先駆け開発 ―」「壁掛セパレート型エアコン MS-22SA― 現場の技術開発で薄型化を実現 ―」「ロータリーコンプレッサ B型シリーズ― 国内最初期のエアコン用ロータリーコンプレッサ ―」「セイコー クオーツアストロン35SQ― 世界初のクオーツ式腕時計 ―」「世界初多局受信型アナログ電波修正時計「シチズン電波時計(Cal.7400)」― 世界で初めて多局受信機能を搭載した電波腕時計 ―」の15点。
この中で比較的身近なのは「ボトル自販機 V-63」の「ビンコーラー自販機」とか、実物を見た事もある方も多そうな「FinePix4700Z」。この頃の「富士フィルム」のデジカメって「縦長」だったんですよね。ある意味「6X9判カメラ」みたいですけどね。それと「ベルトラインシステム」なんて「総合病院」で「カルテ」などを運搬しているのを見た事があるのでは無いでしょうか?私の個人的な印象が残っているのが「シチズン電波時計(Cal.7400)」ですかね。始めてみた時はもうそのデザインにビックリしましたよ。時計が時計である理由の文字盤を押しのけ、中心に「電波受信アンテナ」が配置されているのですからね。当時はまだアンテナ性能や解像度が低かったためこの配置になったのでしょうが、ホント斬新ですよ。
ただ、今回は実物が全く展示されていなかったのでなんとなく寂しい感じがありましたね。
それでは、本日の登場人物は「機械工学」な話ですのでこの方、「ベルギー国立博物館」で「機械工学」の「学芸員」をしている「スキッパーキ」の 「Cheifille」である「ブランディーヌ・デュラン」さん。今年は「実物展示」が無いので寂しげな「ブラン」さんなのです。ちなみに背景は「国立科学博物館 日本館1階企画展示室」前「中央ホール」で展示されている「平成30年度 重要科学技術史資料(未来技術遺産)登録パネル展示」会場の全体です。
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