12 吉見祐治 投手 32歳 年俸2900万円
【2010年成績】 21試合 6勝7敗0S 防御率5.18 88回2/3 111被安打 10被本塁打 30与四球 5与死球 76奪三振 被打率.307
ここのところは放出ばかりで苦々しい思いが続いたロッテファンにとって、吉見の入団には久しぶりに快哉を叫びたい気分です。
貴重な左腕として先発に中継ぎにと活躍をし、5年ぶりの日本一に貢献をしてくれました。
来季もその存在は投手陣にとって必須なものとなるでしょうから、更なる躍進に期待をします。
久保や川崎がそうであったように、吉見の放出は横浜ファンにとっては納得ができるものではなかったと思います。
主戦としての活躍ができていたとは言えませんが、しかし大きな故障も無く1軍で投げ続けていた吉見を出す余裕が横浜にあったとは思えません。
その横浜での最後の登板となった巨人戦で滅多打ちにあったことで尾花監督の激怒を買ったことが影響をしたのだと思われ、政権が替わったときにはよくあることだとは思いますが、ロッテにとってはラッキーでした。
吉見がいなければCS出場すら覚束なかったと思われますので、球団もきちんと考えて仕事をしてくれていることが分かりホッとしています。
ピッチングとしては目を見張るようなストレートがあるわけではなく、またウィニングショットと呼べるような決め球があるわけでもありません。
しかしロッテに多い「全体的に平均点でコンビネーションで勝負」というスタイルが、チームにマッチをしたように思います。
抑えるときは堂々たるピッチングを披露し、打たれるときには気弱な表情を見せるところなどもロッテらしい投手とも言えますので、その扱い方は手慣れたものでしょう。
思い出したかのような快投には潜在能力の高さが窺えますので、まだまだ伸びる余地はあると思います。
久保や川崎を失ったロッテファンの心を癒してくれる、そんな吉見であってもらいたいです。
今季でFA権を手にしたことで移籍の心配をしていましたが、無事に来季の契約更改が終わりました。
あの胴上げの際の嬉しそうな表情を見れば、横浜では味わえなかった勝つことの喜びを噛みしめているのでしょう。
先発陣は久保が移籍をしたことでベテランと若手を繋ぐ中堅の投手が不在であり、ちょっと年齢がいっていますが吉見への期待が高まります。
中継ぎとしてもニーズがあるでしょうが、是非とも来季は先発として頑張る吉見であることを願っています。
【オリオン村査定】 2900万円 → 3200万円 (△10%)