3 サブロー 外野手 34歳 年俸1億3000万円
【2010年成績】 125試合 452打数 58得点 118安打 打率.261 15二塁打 2三塁打 19本塁打 71打点 2盗塁 58四死球 118三振 得点圏打率.261
昨年に覚醒をした感のあったサブローでしたが、今季もその路線のままに外国人選手チックな存在でシーズンを過ごしました。
守備や走塁は今ひとつでも打撃では貢献をするという、かつてのサブローとは真逆なスタイルは個人的な嗜好には合わないのですが、それでも終盤には4番を任されるなどチームの中心であったことは間違いありません。
選手会長としての求心力を発揮したかどうかは微妙ではありますが、生え抜きのベテランとしての奮起に期待をします。
打撃で貢献、とは書いたものの、打率を大きく落としたことでインパクトが弱かったことは否めません。
昨年に続いて100を越える三振で確実性に欠けましたし、淡泊なバッティングも目立ちました。
しかしそれでも得点圏打率の割には打点が多いのはここ一番での集中力のおかげかもしれず、自己最多の71打点は誇ってよいでしょう。
これで打率が3分でも高ければ19本塁打と合わせて来季もクリーンアップを任せたくもなるのですが、実際のところは6番あたりが妥当ではないかと思います。
費用対効果にシビアな球団で6番打者に1億を越える年俸が妥当なのかどうか、サブローにとっては正念場の2011年になるかもしれません。
そのサブローの進退に大きく影響をしそうなのが、衰える一方の守備と走塁です。
レーザービームとも言われた強肩も今は昔で、今季はホームでのクロスプレーをほとんど見た記憶がありません。
逆に後方に守って前に落ちるヒットをどれだけ見せられたことか、打球に対する瞬間の判断がかなり鈍っているように思えます。
それもこれも足腰が弱まっていることが原因と思われ、故障がちであることもパワーを得たこととのトレードオフではないかと疑っています。
足が速くても盗塁をするタイプの選手ではありませんでしたが、とても俊足とは言い難い走塁には見ていて溜息が隠せません。
まさに来日2年目のサブローと揶揄もしましたが、あながち的外れな比喩ではないと思います。
荻野貴、清田、そして伊志嶺と、若く守備に秀でた外野陣への期待が高まっています。
かつて浦和で夢想をした立川、大塚、サブローの布陣のように思い通りに若手が育つとは限りませんが、それでもサブローにとっては厳しい状況に変わりはありません。
福浦にそうであったように西村監督がシビアに徹してサブローを処することは充分に考えられますので、そうならないよう頑張ってもらうしか生き残る道はなく、今さら元の道には戻れないでしょうからイタリア人選手としての昇華を願うばかりです。
【オリオン村査定】 1億3000万円 → 1億1700万円 (▼10%)