オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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史上最大の下克上

2010-11-08 02:02:35 | 千葉ロッテ
さすがに大賞は無理でしょうが、これだけスポーツ紙が連呼をしてくれれば何らかの賞がもらえそうな「下克上」です。
史上初の3位からの成り上がりで日本一となり、前身の毎日オリオンズを含めて4度目の栄冠です。
CSの仕組みをいろいろと問題視をする輩も出てくるでしょうが、メジャーでもワイルドカードからのチャンピオンがありますし、NPBが決めて12球団が認めたルールの中での日本一ですから負い目を感じることはありません。
2005年から5年ぶりの快挙を、堂々と胸を張って日本一を喜びましょう。

ローカル対戦とも言われた今年の日本シリーズですが、最後の最後でもの凄い盛り上がりを見せてくれました。
3度の延長戦は両チームの実力が拮抗をしていたことの証左でしょうし、7戦28時間19分の戦いは記録にも記憶にも残ることでしょう。
それだけにNPBにはチケット販売やテレビ中継なども含めて、真剣に改革に着手をしてもらわなければ困ります。
試合とは関係のないところで球団やチーム、スタッフや選手、そしてファンが迷惑を被るのは勘弁をしてもらいたいです。

今日も凄い試合でした。
相手のミスもあって2点を先制したものの渡辺俊の乱調で一気に逆転をされてしまい、その後も失点を重ねて序盤に4点のビハインドですから負けを覚悟しました。
それでも藪田を突っ込んだ継投には疑問を感じましたが、結局はその藪田が中日の勢いを止めたことが逆転勝ちに繋がったのですから西村監督の執念に脱帽です。
まさか、まさかの逆転勝ちでの日本一は、ベンチ、選手たちが諦めずに戦い抜いた結果です。
8戦を視野に入れての苦言も呈しましたが、終わりよければ全てよしと考えて暫し忘れることにします。

今日のヒーローは間違いなく岡田だと、そう強く主張をしたいです。
決勝点となったスリーベースも感動ものでしたが、4回のタイムリーで吉見をマウンドから引きずり降ろして中日の継投プランを狂わしたことがポイントです。
河原の乱調も誤算だったでしょうが、吉見を4回で代えざるを得なかったことが浅尾のロングリリーフに繋がり、また岩瀬への不安も無関係ではないでしょう。
10回の先頭打者の井端が出塁をしたことで交代の雰囲気のあった浅尾が続投となったこと、これは皮肉な話ではあります。
しかしそれもこれも岡田が放ったタイムリーがあったからこそで、GJでした。
この岡田は初戦の初打席で故障をした大松の代役として抜擢をされたわけで、こういったチャンスをしっかりとものにするのも実力の一つです。
同じくポストシーズンで急成長ぶりを見せた清田も荻野貴や早坂が故障をしなければ出番はこなかったでしょうし、何かを持っているのでしょう。
運も実力のうち、このチャンスをしっかりと掴み取って両人とも来季の厳しい外野手争いを戦い抜いてもらいたいです。

岡田や清田に負けず劣らず、ポストシーズンでの内の成長ぶりにも驚かされました。
今日も藪田の後を継いで試合をしっかりと締めて、実質的な勝利投手は内と言ってもよいでしょう。
これまで気持ちの弱さを見せて四球から崩れることも珍しくはありませんでしたが、今は別人のように攻めのピッチングを見せてくれています。
これもCS第1ステージの初戦で打ち込まれたにもかかわらず、2戦のピンチの場面で内を使った西村監督の荒療治が功を奏したことは間違いありません。
見ている方からすると暴挙だったのですが、これが内に開き直りでもないでしょうが転機になったのだと思います。
今日の堂々たるマウンド捌きは渇望をしていた守護神への第一歩だと、そう信じています。

MVPは2005年に続いて2度目の受賞となった今江で、まさにお祭り男の面目躍如です。
早打ちの悪癖を脱して待つことを覚えた今江も、今季の成長をした選手の一人と言ってよいでしょう。
ミスターロッテの後継者はまだ27歳で、ロッテの球史に残る選手になることを確信しています。
そして惜しくも優秀賞となった清田も次のチャンスを狙っているでしょうし、選から漏れた井口もベテランの味を来季も見せてくれると思います。
これぐらいはやれるチームだと昨年までも言ってきましたが、ベンチが変わるだけでこれほど劇的に変わるとは思いもよりませんでした。
今年は基礎作りのシーズンだと割り切っていただけに、結果が伴ってくれてホッとしています。

西村監督の胴上げは背中を掴んでいた選手のおかげで高く舞うことは出来ませんでしたが、全国のロッテファンの心を高く舞い上がらせてくれました。
そしてビールかけでの西岡の茶目っ気たっぷりの言動を見れば、来季もロッテのユニフォームを着ているだろうとの安心感があります。
一方で日本一が決まって明日から本格的なオフが始まりますが、さっそく小林宏が海外FA権を行使してのメジャー挑戦とのニュースが流れてきました。
何だかんだ言っても日本一の原動力になってくれた小林宏ですから、気持ちよく送り出したいと思います。
そして内だけではなく、レギュラーシーズンの最後を締めくくり、そして日本一の胴上げ投手にもなった伊藤がいれば大丈夫だと、小林宏もそう思っていることでしょう。
こういった形での新陳代謝は理想的でもあり、大歓迎です。

まだ日韓戦が残ってはいるものの来季への戦いは始まったと、そう気持ちを引き締めてオリオン村も明日からスタート地点に戻ります。
例年よりも1ヶ月遅れのオフですから日程的にかなり厳しい通信簿も頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。



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千葉ロッテ 2 0 0 1 3 0 1 0 0 0 0 1 8 16 0
中日  3 1 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 7 13

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◆11月7日(日) 中日-千葉ロッテNS第7戦(ロッテ4勝2敗1分、18時11分、ナゴヤドーム、38,075人)
▽勝 伊藤 4試合1勝1敗
▽敗 浅尾 4試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、小野、藪田、内、小林宏、伊藤―里崎
中日 吉見、河原、ネルソン、高橋、浅尾、岩瀬―谷繁

 

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