オリオン村(跡地)

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2010年通信簿 6 井口資仁

2010-11-20 01:42:52 | 千葉ロッテ

6 井口資仁 内野手 36歳 年俸1億8000万円

【2010年成績】 143試合 531打数 88得点 156安打 打率.294 44二塁打 1三塁打 17本塁打 103打点 2盗塁 112四死球 114三振 得点圏打率.340

ロッテで2年目のシーズンを迎えた井口は、4番から外れたこともあってか本来の輝きを取り戻しました。
全盛時に比べれば物足りないところはあるものの、36歳という年齢を考えれば充分すぎる活躍です。
リーグトップの四死球は対戦相手から警戒をされていることの証左であり、日本一の原動力となったと言っても過言ではありません。
来季は公式発表を信ずれば契約最終年となりますので、40歳までの現役を目指せるよう頑張ってもらいたいです。

4番を任せるには荷が重すぎましたが、その4番を支えるポジションで井口が生き返りました。
98四球に14死球だけではなく44二塁打もリーグトップであり、出塁率.412にチームトップの103打点と合わせてチャンスメーカーとポイントゲッターを兼ね合わせた獅子奮迅ぶりです。
何より昨年終盤からの全力疾走が継続をしていることが高評価で、若い選手たちの見本になってくれていると思います。
外様でありながらもしっかりとチームに馴染んでいるようにも見えますし、文句のつけようがありません。

打撃の師である金森コーチとの再会が井口を蘇らせた、とは言い過ぎでしょうが、いいところも悪いところも知っている師が側にいることの効果は大きかったと思います。
昨年は中盤あたりから外角のボールを無理に引っぱるような井口らしからぬバッティングが目立ちましたが、今季は軌道修正が早かったように感じました。
得点圏打率.340は長期のスランプがなかったことを裏付けていますし、長打率.476は衰えぬパワーを見せつけています。
井口を獲得した球団の判断は正しかった、それを証明した2010年のシーズンでした。

守備でもベテランの味で幾たびも投手を助けて存在感を示し、走攻守で高いレベルを求めている井口としても満足がいっていたのではないかと思います。
経験を活かしたポジション取りで狭くなった守備範囲をカバーしましたし、球際の強さはさすがです。
やや無理な体勢からの送球を試みてのミスもありましたが、これは頭でイメージをしたとおりに体が動かなかったという年齢からくるものでしょうから、そのあたりをどう自分自身に受け入れるかが井口にとっての課題でしょう。
フル出場を目指す気持ちは買いますがチーム全体のことを考えれば引くことも必要ですし、後継者を育てることも今後の井口には求められます。
ポスト西村とまでは言わずとも近い将来の指導者と期待をされているのですから、そのあたりを勘案して欲しいです。

今季に内野の要として投手に積極的に声かけをしていた西岡がチームを去ります。
なぜか福浦や今江がそういった役割を担わずにここまできましたので、来季がどうなるかが不安です。
次期キャプテンが今江になれば話は簡単なのですが、ここは井口に期待をしたい自分がいます。
内野陣がマウンドに集まっても輪の外にいる傾向が強い井口がその中心になったときこそ、井口が本当の意味での背番号6の後継者となったと言ってよいでしょう。
そんな日が一日も早く来ることを願って、井口の変化を待ちたいと思います。

2009年通信簿


【オリオン村査定】 1億8000万円 → 1億8000万円 (±0%) ※3年契約

 

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