2008年通信簿 9 福浦和也

9　福浦和也　内野手　33歳　年俸1億5000万円

【2008年成績】　105試合　310打数　39得点　78安打　打率.252　9二塁打　0三塁打　1本塁打　44打点　0盗塁　52四死球　49三振　得点圏打率.269

復活どころか、さらに成績を落とした1年となってしまいました。
ヒット数が78本と100本を割り込み2000本安打が遠くなったのも痛いですが、二塁打が僅か9本と長打が減ったことの方が深刻度は高いように思います。

今年もあちらこちらの故障に悩まされましたが、ぷっくりと膨れあがったお腹が気になった方も多かったのではないでしょうか。
巧みなバットコントロールが身上の福浦にとって、あのお腹がスイングの邪魔にはならないのだろうかと、気になって仕方がありません。
お腹が出たからと言って練習不足と片づけることはできませんし、練習熱心と評判の福浦のことですからそんなこともないのでしょうが、結果が伴わなければ疑いたくもなります。
まだ33歳と衰えるには早すぎますので、故障をしない体作りも含めて、もう一段の踏ん張りを期待したいところです。

若手が台頭する中でも福浦に期待するのは、ロッテの生え抜きとして2000本安打を目指して欲しいことももちろんですが、守備での貢献が捨てがたいのが最大の理由です。
あの芸術とも言えるショートバウンドをすくい上げるグラブ捌きはロッテ内野陣の要であり、送球がばらつく西岡らを何度救ったことか、彼の守備でチーム防御率が下がっていることは間違いなく、またズレータらの守備への不安でベースの左側を攻められなかった投手も多かったと思います。
いつまでも福浦に頼るわけにもいきませんが、神戸や青野らが一塁手らしい守備力を身につけるまでは、まだまだ福浦に頑張ってもらわなければなりません。
神戸らが乗り越えなければならない壁として、守備に打撃にと存在感をアピールして欲しいと思います。

体調さえ万全であればとの思いはありますが、不調も2年続くと力が落ちたと判断されても仕方がないところもあります。
地元出身だけに小坂のような扱いをされることはないとは思いますが、外国人選手との兼ね合いで戦力外通告されることは充分にありえますので、来季は規定打席に到達せずとも3割に近い打率はマークする必要があります。
またチームリーダーとして声がけをするなど、チームにとって無くてはならない存在であることを体を持って示すことも大事です。
このあたりを苦手とする福浦ですが、気がつけば野手では堀に次ぐベテランで、もっと覇気を表に出してチームを引っぱってもらいたいと思います。
プレーでチームを引っぱるタイプの選手ではあるのですが、来季は早川とともにガッツでチームを引っぱる姿を、新しい福浦を見せてくれることを期待しています。

2007年通信簿

【オリオン村査定】　1億5000万円 → 1億2000万円 （▼20%）