8 今江敏晃 内野手 27歳 年俸1億200万円
【2010年成績】 140試合 531打数 74得点 176安打 打率.331 37二塁打 1三塁打 10本塁打 77打点 8盗塁 30四死球 66三振 得点圏打率.359
2005年に続いて日本シリーズで二度目のMVPに輝いた今江は、まさにお祭り男の面目躍如たる活躍を見せてくれました。
ほぼキャリアハイと言えるぐらいの数字も残せましたし、年齢的にもこれから円熟期に入っていきますので来季以降が楽しみでなりません。
今江にはミスターロッテとして現役生活を全うして欲しいので、これまで以上に応援に熱が入りそうです。
今江と言えば早いカウントから積極的に手を出して、がイメージとして定着をしています。
ファーストストライクを見逃さない打撃はチームの方針ですから今江に限った話ではありませんが、こと今江が顕著であることは確かな事実です。
この積極性が上手く出れば勢いに乗ったバッティングになるものの、裏目に出ればチャンスを1球で潰すことも珍しくはありません。
その点では傾向は変わらないまでも多少なりとも我慢をすることを覚えた、今季の今江にはそんな印象があります。
四球の数は相変わらず異様なぐらいに少ないですが、ファールで粘って球数を投げさせる打席も目立ってきました。
金森打法を習得したとの話は聞きませんが、手元まで引きつけることで狙いが外れてもバットに当てる技術を手にしたのであれば今後に期待ができます。
序盤は9番打者としてチャンスメークに徹し、中盤からは荻野貴の故障で2番打者となってクリーンアップへの繋ぎの役割を担い、そして終盤には不振の大松に代わって5番打者でポイントゲッターとなった今江の万能さには頭が下がります。
小技も器用にこなしますし、ベンチとしては重宝をする選手でしょう。
ただ器用貧乏になるリスクもありますから自己主張をしなければ流される可能性があり、しかし今江ぐらいの立ち位置になれば心配をする必要はないのかもしれません。
ファンからはもちろんのことベンチからも愛される選手である今江は、やはりミスターロッテに相応しい選手です。
守備では昨年の故障を引きずってスローイングに不安定なところを垣間見せましたが、ゴールデングラブ賞の小谷野に負けないぐらいの堅守を誇る今江です。
走塁でも自己最多の8盗塁を記録しましたし、凡打でもしっかりと走る姿には好感が持てます。
何よりチームを救うゴリスマイルが最大の武器であり、ガッツの早川はチームを去りましたがスマイルの今江は健在ですから、球界でも数少ない走攻守笑の四拍子揃った選手として八面六臂の頑張りに期待をします。
その走攻守ともやや暴走気味なところが課題と言えば課題ですが、持ち味の一つでもありますので長い目で見ていきたいです。
タイプ的に長打を望むとバッティングを崩しそうですので打率を重視して欲しいのですが、それでも15本塁打ぐらいは目標に置きたいところです。
そして全体を考えれば来季も下位で打線を引き締める立場となってくれればとは思うものの、ミスターロッテとしてクリーンアップで活躍をする姿も見てみたいとの気持ちもあります。
そんな愛すべき今江へのいろいろな思いを抱きつつ、今江が光り輝く千葉ロッテとなってくれることを願ってやみません。
【オリオン村査定】 1億200万円 → 1億5000万円 (△47%)