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読書感想「風をつかまえて」高嶋哲夫

2021年01月09日 21時17分38秒 | 乱読本感想
文春文庫 20110年7月10日

読み始めて、やけに読みやすくて、高嶋さんの硬派な”災害小説”のイメージとは違うなと。
北海道の田舎町に、町おこしのための風車を作る。
予算が無いので地元の鉄工所に依頼する。
つぶれそうな鉄工所に活気が戻り、家出していた息子も戻ってそれを手伝う。
父と息子の関係も修復されていく。
(お話だから)あっという間に、風車完成。
まだまだページは半分以上残っている!
台風が来て、あっという間に風車は壊れてしまった。
それからがこの物語の本当の始まり。
もう一度、壊れない、そして採算が取れる風車を作る。
関係者は皆、建設にむけ試行錯誤を繰り返し、目標に向かって努力する。
この辺の緻密さはさすが高嶋さんと言う感じ。
池井戸潤「下町ロケット」と同じで「頑張れ!」と応援しながら読んでいく。
試運転直前に台風がやってくる。
台風の描写もさすが”災害小説”の高嶋さんでドキドキする。
これはサクセスストーリーになっていて、読後感は良い。
そのうえ、地球温暖化に伴う新エネルギーに関することが学べる。


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コメント
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