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読書感想「キャロリング」

2017年12月26日 12時22分29秒 | 乱読本感想
有川 浩
幻冬舎 2017年12月6日

★3 2017年12月26日

“倒産、離婚、借金 逆境の中で、奇跡は起きるのか?”って、帯に?マーク。
?は要らない。
有川浩のストーリーだよ!起きないわけないじゃん!
イブ辺りで読み終わり、奇跡に感動してほっこりクリスマスを迎えよう!と思っていたら、2日ほど遅れてしまった。
“キャロリングとはクリスマス・イブにキリストの誕生を賛美歌を歌って告げ知らせること”だそうで、5唱(章)それぞれにクリスマスの歌の題名がついている。
始まりは倒産、離婚、借金どころではない“こちらを向いた銃口・・・”“享年32・・・”って、思わず、サスペンスだっけ!?と。
登場人物はみんな心の中に傷を持っているが、それ故に優しい。
取り立て屋でさえも、ある意味優しい。
“思い”は思っているだけでは現実にならない。
実現すべく行動し、その先には・・・思いは叶う、かもしれない。
叶わないかもしれない。
航平少年の思いは、大和俊介の思いはどう決着するのか。
クリスマスって、ちょっと哀しい雰囲気を私は感じるんだけど、この物語もちょっとだけ哀しい。
でも、奇跡は起きる。
クリスマスだから、じゃなくて、有川浩だから。


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コメント
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