2024/04/18 読売新聞オンライン
会場周辺に目隠しフェンスが設置された昨年のびわ湖大花火大会
(2023年8月8日夜、大津市で)
大津市で行われる夏の恒例行事「びわ湖大花火大会」について、主催する実行委員会は17日、今年も例年通り大津港(浜大津)一帯で8月8日に開催すると発表した。昨年の大会では、混雑対策を巡って住民から中止を求める声が上がるなどしていたが、実行委は「地元自治会と継続した協議を行い、一定のご理解をいただいた」として例年通りの開催を決定した。
大会は1984年に始まり、県や大津市、びわこビジターズビューローなどでつくる実行委が主催。毎年大津港一帯で実施され、約1万発の花火が打ち上げられる。
昨年の大会では、混雑対策で会場周辺に高さ約4メートルの目隠しフェンスを設置するなどし、地元住民から反発の声が上がった。そのため、実行委では、大会翌月の9月から、会場周辺の逢坂、中央、滋賀、長等、平野の自治会連合会と協議を実施。▽継続的な話し合いを行う▽地元の迷惑を最小限にする▽地元の人も楽しめる花火大会の開催―――などの要望を受けている。
フェンス設置検討
一方、目隠しフェンスについては、「路上への滞留防止に有効」として、今年の大会でも設置を検討するという。実行委の川戸良幸会長は「厳しい意見もあるが、住民の意見に最大限配慮し、安全・安心の確保、生活への影響の緩和などに取り組む」とコメントした。