2024年3月9日 16時55分 石川NHKNEWSWEB
去年2月に起きたトルコ・シリア大地震で支援をしてくれた日本の人たちに寄り添いたいと、大阪で暮らすトルコ出身の人たちが石川県輪島市の避難所を訪れ、トルコ料理をふるまいました。
輪島市門前町の避難所となっている公民館を訪れたのは、大阪にあるトルコ文化を紹介する団体やインターナショナルスクールで働くトルコ出身の人など5人です。
5人は鶏肉を焼いた「ケバブ」をごはんにのせてソースをかけたどんぶりと、トルコの家庭で親しまれているレンズ豆と野菜を煮込んだスープをその場で料理し、避難を余儀なくされている人などおよそ160人にふるまいました。
70代の男性は「トルコ料理は初めてでおいしいです」と話していました。
また、80代の女性は「とてもおいしくてほっとします。支援をしてもらえてうれしいし、ありがたいです」と話していました。
トルコ文化を紹介する団体には去年2月に起きたトルコ・シリア大地震の際におよそ150万円の募金が寄せられていて、今回は、この時の支援に応えようと、インターナショナルスクールで子どもたちが募った義援金を食材などの費用に充てたということです
炊き出しを企画したユルドゥルム・ファーティさんは「去年はトルコの地震で温かい支援をもらい、ほぼ1年後に能登半島地震が起きたので日本に住むトルコ人として何かできないか考えました。わずかですが、皆さんが元気になって復興につながる食事になってほしい」と話していました。
【トルコ人男性】 「日本から支援受けたから」七尾市の避難所で"恩返し"のケバブ振る舞う
去年、トルコで大地震が発生した際に日本から受けた支援の恩返しをしようと、トルコ人の男性が4日、七尾市の避難所・田鶴浜地区コミュニティセンターを訪れ、名物料理のケバブなどを振る舞いました。
料理を振る舞ったのは、新潟在住のトルコ人、美濃川アーメットさんです。去年2月、トルコで大地震が発きた際、日本から受けた支援の恩返しをしたいと七尾市の避難所に駆けつけました。避難生活が長引く中、温かい料理を食べてほしいと名物のケバブやスープを振る舞いました。
ケバブを受け取った小学5年の児童
「(食べたことある?)ないです。おいしそう」
美濃川アーメットさん
「僕も避難しまして、そういう人たちの心も気持ちもすごくわかる。元気になるようなことができればいいなと思って」
美濃川さんは今後も支援を続けたいとしています。