モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

オイルの研究・使い分け

2020-11-13 12:16:29 | 大人 油絵・アクリル


馬込 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは馬込さんの油彩作品です。
人の肌の色味は難しいものですが、様々な絵具を重ねる事で色に深みを出しているのがひと目見ただけでも分ります。また背景と肌の暗い色と、白い服と赤い花の明るい色のコントラストも美しく、それぞれのシルエットを引き立てています。白い服のフリルも一つ一つ丁寧に描かれており、隅々まで妥協を許さない姿勢が伝わってきますね。そのフリルの服や赤い大きな花飾り・首飾りからは女性らしさを感じさせつつも、首元が大きく開いた襟と大きな葉巻がドンと豪胆さや強かさをもたらしており、そのバランスも面白いですね!このような女性への憧れや尊敬のようなものも作品から感じられます。
この写真からは分かりづらいですが、オイルの種類混ぜ方・タイミングも研究しながら、光沢がでるように絵具が盛られています。研究と実践を重ねながら進める制作は苦労しますが、新しい発見や思った通りの色味や質感が生まれた時の喜びはひとしおですね。
セットで販売されている油彩道具にはペインティングオイルが入っていますが、これはテレピン、リンシードといった複数のオイルが使いやすいようにブレンドされています。ある程度油絵具の性質に慣れてきた方は、このオイルの方にも注目してみてはいかがでしょうか?オイルを細かく使い分ける事で、より自分にあった制作方法が見つかると思います。

私が美術大学で油絵を制作する時は、テレピン、リンシード、ダンマルの3種類を使用していました。どのように使い分けるのかといいますと、制作段階ごとに使い分けていきます。

・テレピン(揮発性油)-水のようにさらさらとしていて、乾燥するのが非常に早いです。ですので、一番最初の下塗りの時に使用します。揮発性油は、早く乾いて便利ですが絵具を画面に固着させる力が弱いので、制作初期や薄塗りの時に使用します。
・リンシード(乾性油)-テレピンよりもとろみ、光沢があり絵具を固着させる力も強いです。ただし、テレピンよりも乾燥が遅いので、中盤に使用します。私はテレピンとリンシードを1:1で混ぜたりして光沢を押さえつつ乾燥を早めて使っていました!
・ダンマル(樹脂系)-乾性油よりもさらにとろとろで絵具をつやつやにしてくれます。ほぼ終盤の仕上げに使用します。光沢が強いので、私はテレピンやリンシードと混ぜて押さえていましたが、絵に強い光沢を持たせたい友人は描き終わった後にダンマルだけを画面全体に塗りテッカテカに仕上げていました。

ざっくりとした説明でしたが、いかがだったでしょうか?オイルについて知った後に馬込さんの作品を改めて見てみると、どのオイルをどのように使用して制作されていったのかも気になってきますね!(オイルについてより詳しく知りたい方は油絵科の小原や大竹にご相談ください!)


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