大竹です。こちらの5枚の作品は、今年の高校受験生によるものです。女子美術大学付属高校を受ける中3は2名。まだまだ粗削りではありますが、ここまで描けるようにはなってきました。
ちなみに出題内容は、水彩か鉛筆デッサンのいずれかを選択し、イーゼルではなく机で制作、場所は当日クジ引きで決定され、2時間で静物を描くというものです。
『鉛筆デッサンは、構図や形態を捉える力や、明暗、質感表現を中心に基礎的な描写力を確認します。
水彩では、構図や形態を捉える力と色彩表現の基礎力を大切にします。』
とホームページでは説明されています。女子美では特に色の美しさを重視する傾向にありますね。
私も高校受験の時のデッサンの試験対策にミオスへ通っておりましたので、この追い込み時期になってくると当時の事が思い出されます。その時に先生方に言われた事で印象に残っているのは、『出題者は何を求めているのかをモチーフから読みとる事』。ただ試験で出されたから描くのではなく、このモチーフのどんな特徴を捉えれば良いのか 、どんな所を出題者は描いて欲しいのかを考える必要があります。
しかしまだ中3で、しかも2時間という限られた時間の中で考える事は難しいとも思います。実際、当時の私も最初はそこまで考える余裕がなかったので、もうとにかくモチーフの隅々まで観察し、端から端まで取りこぼしのないようひたすら描いていました。ひたすら描いていく内に、それぞれのモチーフの持つ面白さや特徴、美しさなどに気づいていき、それからは楽しかったですね。合格して欲しいが為に受験生には色々な事をアレコレ言ってしまいますが、結局最後には沢山観察して沢山考えて沢山描く事!と言っている気がします。沢山描いて技術と自信をつけ、受験に向けて残り3ヶ月踏ん張りましょう!
明日からアトリエは三連休頂きます。それに伴い、ブログもお休み致します。