モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

切磋琢磨

2023-05-08 23:46:38 | 学生


左 夏波 / 右 瑛太  共に高2 鉛筆デッサン

オバラです。皆様ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?何年か振りに大手を振って旅行を楽しんだ方も多いのではないでしょうか?私も大人になった元生徒たち数人と会い、5時間以上のダラダラ食い飲みを連チャンでしておりました。こういう飲み会も、もうコソコソしなくていいんだ!(ですよね?)うおー!

さてこちらのデッサン、どちらも瓶を中央にドンと配置し、長い物を巻き付けた、安定感のある二等辺三角形の構図。自分でモチーフを選び、自分で構成しました。

夏波は美術系進学を希望しているので、厳しく「構図が悪かったら、描き続ける意味がない。『頑張ったで賞』の努力点なんか稼いでも仕方ないし、見たくない。」と、7割方描けていたものを途中で破棄させました。なのでこの絵は2枚目(反省するようにわざと裏に描かせた)の作品です。とは言え、まだ高2になったばかりですから、構図だけ直し他は同じに描いていたらモチベーションが下がります。「短時間で格好良くキメて終わりにする」課題にし、3時間で仕上げました。描きどころを差別化する作戦に出たようですね。

一方、瑛太の方は趣味を極める為にアトリエに来ています。しかしその割にはストイックにデッサンばかりやっているので、鉛筆がチビたものしかなく、よくそんな扱いにくい道具でこんな迫力が出せるものだと驚きです。頭の良い人間だと感じるのは、観察力。技術不足で表現しきれていない部分もありますが、目(頭)では実物との違いを見付け、誤差を減らす努力をしています。またそれに加え、描き込みの量が半端ない!黙々系男子の力業・根性に脱帽。なんとなく美術系を目指している不届きな輩に、爪の垢をあげて欲しいところです。

二人は同じ学年で同じクラスに通い、隣同士で描いています。女子高と男子校、目指す進路も違い、お互い干渉することは一切ありませんが、こういうタイプは側に座らせると物凄い化学変化が期待できるのです。なんて気持ちの良いデッサンでしょう!好きだー!


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