秦野 アクリル
岩田です。今回は秦野さんの作品をご紹介します。
こちらはアクリル絵の具で描いた作品。同じモチーフが置いてあるので、モチーフ棚の前、端っこで描いたことが分かると思います。
描いた時間は夜。今見ている状況と同じです。秦野さん、描ける人なので、今回は突っ込んでコメントしますね。
モチーフの瓶、羽箒は良く描けています。特に瓶の底のガラスの厚み、良く描けています。
だけど引きで全体を見ると、色が浅いかなという感じがします。羽箒が差してある瓶の口なんかも非常に綺麗。ただ状況設定はやはり物足りない。
背景の壁までの距離がおよそ40cm。しかし作品を見てみるとその距離が感じられない。何故かというと実際の状況と比べると壁、立てかけてあるパネルが明るすぎます。
でもわざわざモチーフを端っこに置いて描いているということは、その設定も大事にしている筈。主役のモチーフに意識がいきすぎて、周りの空間のことまで考えられていないかもしれません。
隅々まで丁寧に質感を出したり、きっちり描きましょうと言うのではなく、端的に言えば暗いところはしっかり明度を落としましょうということ。ある意味モチーフ以上に気を使わないと、敢えてこの場所で描きましたという意味、その佇まいまでは伝わって来ないのです。
更に言うと、モチーフが置かれている台上の色も、もっと良く練って欲しい。瓶がここまで描けるのであればそこまで期待したい。
またこうして突っ込んだ話もしていきます!
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