横山 色鉛筆
自炊が楽しいです、マユカです!最近はミネストローネを作りました。さて今回は横山さんの作品をご紹介していきたいと思います!
優しい色合いのこちらの作品、横山さんのお友達の赤ちゃんを色鉛筆で描かれました。むっちりとしたほっぺやぷにぷにの腕、赤ちゃんらしいやわらかさを感じる肌の質感と、お母さんの柔らかくも少し骨ばった大人の手の書き分けが出来ているため、似たような肌色が隣り合っていても、リアリティを感じます。肌色も、母親は黄色がかっていて、赤ちゃんは赤みがかっていたりと少しの差にこだわりを感じますね。
また、色鉛筆特有の温かみあるタッチや質感が優しい空間を感じさせており、ふわふわとした新生児のぱやぱやとした髪の毛なんかは特に色鉛筆での表現がマッチしています。
横山さんは赤ちゃんの肌を可愛くやわらかく魅せるのに気を使われていましたが、赤ちゃんを主役にお母さんを大胆にトリミングしているので、暗い紺のスカートが穴に見えてしまったりと、赤ちゃんを取り巻く環境の処理なども苦労されました。よく見れば哺乳瓶のガラスの質感や、赤ちゃんが身に着けているお洋服の花柄の細かさに目を見張るものがあります。哺乳瓶越しに見える手や指の歪みからも、しっかりと写真を観察して描かれていることが伝わってきます。
今回の作品では大人が赤ちゃんを優しく見守っている様子を感じることが出来るのですが、きっとそれは、お母さんの抱っこする手の仕草が優しい所と、赤ちゃんの視線がしっかりと写真を撮っている人に向けられており、その表情が自然だからかなと思います。視線の相手や、その表情を想像するだけでとても暖かな気持ちになれる作品ですね。