モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

こだわりの一枚

2009-05-20 03:47:00 | スタッフ講師
Sakamoto坂元 水彩
赤尾です。今日は水曜夜大人クラスに通われている、坂元さんの水彩画をご紹介します。
この絵はヨーロッパの雪景色の写真を観ながら描いたものです。
西洋の建築物は装飾がとっても複雑で、私は観ただけで「わー、描きたくない!」と躊躇してしまいますが、
坂元さんはこつこつと根気よく取り組まれ、とうとう今日で完成しました!
どれだけ根気よく丁寧に描かれているかというと、まず建物のパース!
数々の装飾や窓などを定規で製図をするかのようにきっちりパースの線を引き、形を合わせてあります。
次に手前の木です。おそらくクリスマスの時期で、大きな木全体がライトで装飾されています。坂元さんはライト一つひとつをマスキングし、白い部分を残して風景を描いています。最後にマスキングを剥がして明るい黄色でライトを描きました。
そして一番注目していただきたいのが、色に入ってからの描き込みです。
屋根や地面に積もった雪が、建物のライトアップに照らされて色づいたようすが伝わってきます。
建物のレリーフも細かく丁寧に立体をつけているので、重厚だけど華麗な西洋建築と、さらっと描いた空や地面との対比も出ていますね。

一枚の絵でこんなに色々と試してこだわることができれば、次の作品にも必ずつながります。
次回作も期待しています!


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