モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

油絵姉妹

2021-12-01 23:23:39 | 学生


左 夏菜子 専1 油彩  /  右 日菜子 中2 油彩

今朝起きたら消したはずの暖房が付けっぱなしでした。喉が痛いです、ナツメです!今回は火曜学生クラスに姉妹で通っているかなことひなこの油絵をご紹介します!

まずは姉の夏菜子。好きな韓国のアイドルだそうで、それだけあって隅々まで手を抜かずに描かれており、目力のある大きな瞳やにっこり笑った口元、赤みの差した頬など、魅力的な要素をしっかり抑えて表情を見事に表現しています!肌以外の色を黒、青、紫と暗めの寒色でまとめているため、明るい肌がパッと目に飛び込んできます。周りもですが特に肌は沢山の色が重ねられており、微妙な光や質感まで描き切ろうという素晴らしいこだわりが伝わってきます。同じ寒色系でも、背景を緑ではなく紫系統の色にすることによってミステリアスな大人のお姉さん!のような雰囲気が強調されているのもポイント。こちらを見つめてくる視線に思わずドキドキしてしまったので私の負けですね!

そして妹の日菜子ですが、まずガラスが厚く少しだけ透ける瓶、ずっしりとした重めのりんご、鉄ではあるけれど厚みはあまりなくて軽いじょうろという情報の描き分けができているのが素晴らしい!真摯にモチーフと向き合った結果ですね。一つ一つ丁寧に描かれています。ビネット効果のように背景の周りが暗くなっていますが、真ん中に視線が集まると同時にシックな空気感も出ていて、どことなくお洒落です。上のモチーフたちに目が行きがちですが、今回の特に難所なのは布だったのではないかと思います。シワがあるとはいえ基本的には殆どが上面なことに加えて、他のものと違ってモチーフを組む度にシワの形も変わるため描きづらいところではあるのですが、少しずつ色を変えて深みを出し、きちんと描ききっているので脱帽です。

並べてみて、2人とも描く対象を見るのが上手いことがわかりますね。以前も書きましたが自分に見えないものは描けないため、逆にここまで描けるということは情報を認識する能力が高いということ!油絵は時間がかかるため、その能力にも磨きがかかったのではないでしょうか?成長した次の2人の作品も楽しみです!前回の姉妹対決はこちら。併せてご覧下さい!


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