秦野 アクリル・キャンバスボード
岩田です。今回は、水曜クラスに在籍の秦野さんの作品をご紹介します。
秦野さんは透明水彩やアクリルといった水彩絵の具を中心に描かれています。以前と比べても色使いに思い切りが出てきたように感じられます。
透明水彩を一貫してやっていて、その後アクリルも積極的に描かれるようになりましたが、それぞれの絵の具の特性を消化し、活かしながら作品を積み重ねているのです。
上に挙げた作品は、近所の小高い山を描いたもの。右手の下塗りの段階でコバルトブルーを置いていますが、最後までその色を大胆に活かして仕上げているのです。
こちらは冬の風景を描いた作品。空をモスグリーンに塗っていますが上の作品と同様、違和感がないどころかどこかおしゃれな感じさえします。この絵もご近所の風景を描いたものですが、まるでスカンジナビアの風景ではないかと錯覚を起こしていましそうな仕上がりです。
時に大胆に色で遊びながら、決して奇をてらうことなく、そこかしこにあるであろう日常の風景に少しだけエッセンスを加えて一枚の作品に昇華させていく。
そんな秦野さんのライフワークともいえる作品達に共感を憶えます。