モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

個性と工夫を込めて

2024-01-23 22:29:59 | 学生


暢彦 / 心 二人共中2 油彩

サヤカです。一月の終わりが見え始めているというのに、まだ「2024年」に慣れません…さて、今回は中学生クラスの油絵をご紹介させていただきます。

どちらも足掛け9ヶ月以上制作していたでしょうか?学生クラスでは、時々全員で一斉に同じ制作(デッサンや掛け軸など)をする期間があったり、テスト期間があるので、まるまるこの油絵に取り組んだわけではありませんが、それにしても長い…こちらの方が飽きて音を上げてしまいそうになるのを我慢して見守りました。

暢彦-自分で静物を組んで油絵で描きました。モチーフの形どりや、麻袋の描き方に苦戦したり、途中で背景を変えたり、試行錯誤しながら完成した作品です。瓶、グラス、麻袋、果物、質感が異なるそれぞれのモチーフをどれだけ表現できるかが重要ですが、どれも完成度が高いですね!薄いガラス素材でできているグラスは、反射を細かく描き透明感が表現され、対して分厚い素材でできている瓶は、影の色彩を落とすことで重々しい質感が伝わってきます。麻袋も、ただの布のようにならずゴワゴワした繊維が描かれ、モチーフの持ち味がしっかり表現できています。難しい題材でしたが、最後まで諦めずよく描き切りました!

心-静かな風景画を描きました。青々とした木の葉や縁側に置かれたスイカで、夏の景色だということが伺えます。何よりも印象的なのは、優しいタッチと光と影の使い方です。長い時間をかけて描いたことが伝わる丁寧なタッチで、手前の壁や奥の木など何色も使われていて深みのある作品になっています。同じく光と影も、よく観察して描けています。特に立体感を描くのが難しい木の葉の部分は、風に揺れる様子が見えるようなクオリティの高さです。また、白で強い光が表現され、いいアクセントになりました。室内に差し込む光や地面に落ちる木陰の空気感から、夏休みに訪れる祖父母の家の穏やかさを思い出し、懐かしくなってしまいました!

二人ともマイペースに半年以上かけて描いた作品ということで、どちらも個性や工夫がよく現れている作品になっていますね!これからも二人の素敵な作品が見れることを楽しみにしています!


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