モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

「なんだかいいな」を投影して

2024-06-11 23:13:37 | 学生


左上 凌太郎 中3 / 右上 浩子 中2
左下 夏葵 中3 / 右下 彩希 高2

サヤカです!2024年の上半期の終わりが着々と近づいていることに恐怖を感じる毎日です。今回は先週に引き続き、学生クラスの水のデザインを紹介します!

凌太郎
いくらの軍艦に醤油をかける瞬間と、これはまた面白い場面を切り取っていますね!題材選びのセンスも光ることながら、描きたいものをしっかり作品に落とし込む力も感じられます。反射や液体の躍動感などリアリティを持って描いている部分も素晴らしいですが、醤油さしと背景の境界線を白で縁取っているのがなんともオシャレ!縁取ることで物体を視認しやすくなることに加え、デザイン性も高まっていますね。

浩子
ブタのおしりがなんともキュート!こちらも描きたいものが分かりやすく伝わってくる作品です。シュールなブタの後ろ姿と繊細な着彩をした水飛沫の組み合わせは、大胆でコラージュのような効果を生んでいて面白いですね。水に透けた後ろ足がとっても美しい!王冠のような水面の波紋には、赤、青、黄色、緑などなど様々な色が使われ、作品全体のアクセントとなっています。

夏葵
優しい桃色から春を連想しますね。水のデザインを始めたのが春先だったため、季節にぴったりの作品でした。あまりアクリルに慣れていなかったため苦戦したそうですが、傘の軸の部分は金属らしさや遠近感が自然に表現され、技術の高さが伝わってきます。まるでダイヤモンドのような水滴は、しっかり輪郭を描く部分と淡く輪郭を描く部分を描き分け、光の反射を表現しています。

彩希
はつらつとしたパンジーの姿が目を惹く作品です。花びらは何枚なのか、どんな模様なのか、理科の授業を思い出すような丁寧な観察を繰り返して完成しました。アクリルの特徴を活かしたパキッとしたタッチがすがすがしいですね!深い青が主役のパンジーの華やかさを際立てています。はっきりとしたタッチとは対照的に、水滴の反射は複数の色で反射を表現していてより繊細さが感じられますね。

4人とも描きたい物が何なのか一目見てわかる作品で、日常で「なんだかいいな、面白いな、かわいいな」と感じられる物や瞬間を切り取ったことが伝わり、私の心までときめきました。これからも日常の「なんだかいいな」を活かし、作品に投影してみてください!


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