モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

宝箱

2021-10-21 23:28:04 | 学生


上段左から 蒼惟 『好きなもの』中1 / 陽飛 『アフリカ』中2
下段左から 明日菜 『桃源郷』中1 / 七海 『サバキング』中1

毎年なのですが今年も寒暖差アレルギーでくしゃみが止まりません、ホノカです。
今回のブログも引き続き市美術展に出品した作品をご紹介します!
今回の彼らは好きなものをテーマとして描いたので、それぞれこだわりに溢れた作品になっていますよ!

蒼惟 ー 今にも狩りを完遂しそうな獰猛なトラといちごの可愛いらしさが、ちぐはぐな雰囲気で面白いですね!不透明水彩を生かしたしっかりした塗りも、トラの強さを引き立てていています。また手前側のトラやいちご、木はしっかり描き込み、奥側の森は遠近法を生かしたぼんやりした描き方にすることで、よりメインが分かりやすくなりメリハリのある絵になっています。それにしてもトラが狙っているのがいちごというのがいつも穏やかな蒼惟らしいですね!

陽飛 ー 目を引くのは黄土の大地、一目でそこはサバンナということが分かります。動物を描く作品は動物をメインに据えることが多いですが、こちらは引きの目線で描かれていて、サバンナの動物たちの生活を見るようです。ですが全体を見渡す構図ながらも動物の描写は細かく、模様やポーズ、表情も様々に描かれていることで引きの構図でも見応えのある作品になっています。陽飛は好奇心旺盛!という感じなので、色々な動物を描きたくこの構図にしたのでしょうか!?

明日菜 ー ネコ、スイーツ、沢山の本...といかにも好きなもの集めました!!!と見ているこちらも楽しくなってくる作品ですね!こちらも不透明水彩を使用したものですが、蒼惟とは反対にふんわりとした繊細なタッチが柔らかい雰囲気に。手前側にはどっしりとした印象を受ける透明度の低い暗めの色の本があることで、動きのあるネコがより強調されています。明日菜はよくネコを描いているので、やはり可愛さのツボを捉えるのが上手いですね!ネコの体も絵の外側にもはみ出していることで、写真を撮っているときに入ってきてしまうネコが浮かびます。

七海 ー 思わず「どんな世界!?」と聞きたくなってしまうインパクト抜群の作品です。超巨大サバに食べられる蒸気機関車?でもサバは王冠を付けていて、まるでヒエラルキーの頂点にいるかのよう。そんな生命の臨場感溢れるシーンですが、機関車はおもちゃの様にポップな色合いで、もしかしたらミニチュアの世界なのかもしれません。また上部にある海のような空のような青が、もしかしたら水中の世界かも?と色々な想像を働かせてくれる楽しい作品です!七海はザ天然でぽや〜っとしている不思議な生徒なのですがそれが出まくりです。

以上市美術展に出品する作品たちの紹介でしたが、好きなものを描いていたのでこだわりも垣間見え、時間をかけた分いつも以上に色々な物が描けたのではないでしょうか?
私も学生クラスに在籍していた際に市美術展に向けて作品を制作していたのですが、その時はとにかく世の中や人に対して恨み辛みを述べていた時期で、作品がやけに暗かった記憶があります。なので今回のテーマで楽しそうに描いている彼らを見て、純粋に「羨ましいー!」となっていました。どんな絵を描きたいかはまず初めにぶつかる問題ですが、たまには好きなものを沢山詰め込んで描いてみるのも楽しいはずです!


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