モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

ヘッドトロフィーの作り方part2『補強命』

2022-06-05 22:04:42 | 小学生 工作

「ありおりはべりいまそかり」古典の難しさに驚いています。そうきです!

先週ヘッドトロフィーの土台ができたので、今週は細かい部分の作成です。みんな大好き『鋭く尖った牙やツノ』を作っていきます。太く豪快に作れば象の牙のように。細くスッと長く作れば昆虫の触覚のように、アレンジでさまざまな部位になっていきます。

左  牙、ツノは新聞紙をこよりの要領で作っていき、マスキングテープ(以下マステ)でぐるぐる巻きにします。
   カッターで割り箸の両側の先を鉛筆削りのように尖らせ、こよりにブッ刺ス!!縁日のチョコバナナのようです。

中央 チョコバナナを刺しやすいように、頭部の土台にあらかじめカッターで穴を開ける。そこへ……ブッ刺ス!!

右  頭部から外れないように、角から頭まで長~くマステを使いつけます。マステは切って使わず、巻きの状態でぐるぐる貼っていくと、キツく丈夫に巻き付けることができます。
   カーブを作りたい時は、針金を巻き付け、好みの角度に曲げます。

頭部から外れないように割り箸で芯を入れ、角から頭まで長いマステで付けたとはいえ、それだけでは抜けてしまったり壊れてしまいます。そうならないよう補強の為に、接続部分(割り箸を刺した根本)に糊付けした和紙をべったり貼り付けていきます。通常、和紙ではりこを作る時は、水で薄く溶いたでんぷん糊を使いますが、これはツノが取れないように補強が目的なので、チューブそのままの濃度の糊を和紙に塗り、湿布のように貼るのがコツです。

ボール紙のような厚紙は強度があるので、蝶の羽や鳥の翼・薄いエラなどを作ることもできます。
おお!?いい感じになってきましたね!しかし、ここで浮かれると次週あたり絶望します。なぜか?

厚紙とは言っても、一枚では心もとない厚みしかありません。マステで仮留めした後は、上記と同じ和紙の湿布作業で補強が必要です。面倒がらずに何重にも貼り強度を上げます。
手もべたべたになるし、めんどくさい作業ですが、とっても大切なんですね。手を抜かないで頑張りましょう。

次週はちぎり絵用の染色和紙を貼り、カラフルにしていきます。楽しみにしていてください!

コメント
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