坂本 油彩
こちらの作品、競馬場で馬が疾走するシーンですがとても臨場感溢れていますね。描きっぷりが良いんです!この荒々しいタッチが最高。芝や土が舞っているところが超カッコいいし馬に使っている色も大胆。
私、実際に競馬場って行ったこと無いんですが写真を元にしただけではこういった絵は描けないんじゃないかと思います。やはり実際に馬がダートの上を走る音、馬や騎手の息使いを体感したからこそのリアリティーを感じざるを得ません。
又、たっぷりと盛った絵の具がとても鮮やかで、馬が躍動する姿を活き活きと映し出しています。この馬の表情もとても良いと思いませんか。この顔を描く時にもいくつかの画像を参考にしながら修正を重ねていっただけあって、他の部分とは相反する繊細さで描かれているんですね。ご自身が馬という存在に愛を持っていらっしゃるからこその拘りが感じられる部分ではないでしょうか。
坂本さんの絵は日々進化しているのを感じます。自分はこういう風に描くと決めきっているところが無い分、とても柔軟に描画材を使っている印象を覚えます。それと同時に構図や絵作りといったところにはしっかりご自身の意思が反映されているんですね。これからもまだ見ぬ境地へ更に進んで行って頂きたいと思います!