モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

学生クラスの日本画:後編

2015-10-05 19:54:38 | 学生

学生クラス 日本画
上段左から:樹奈(高2) 美月(中2) りん(中1) 帆花(中3)
下段左から:りな(高1) ひなた(中3) 光里(高1) 一平(高1)


どうも幸介です!本日も先週に続き学生クラスの日本画のご紹介です。先週は学生個人の近況や性格などをメインに書いてしまい、多少批難というかクレームもございましたので、今回はしっかり彼らの作品について講評していきたいと思います!!


樹奈(高2):こちらは異国の夜の風景を描いた作品ですね。夜の絵ではありますが、キツすぎない黄色や白の光で優しくライティングすることによって、温かく明るい印象を与えてくれます。夜の闇の色もターコイズや群青を多用して彩度を高く保っていますので、ゴッホの絵のようなエネルギーを感じる作品になりましたね!あとは授業中、本人が「先生ここ描いて~」なんてワガママ言わずに描けたら言う事なしです!!

美月(中2):日本画ですがマットな印象は無くいですね。葉のグリーンの多様さや水面に落ちる影など、実物を切り取ってきたかのようなみずみずしさ、というか生々しさがあります。水や緑の匂いも感じ取ることができます。こういった五感の部分まで絵に込めるのは中々難しいです。いっつも飄々として、ちょっとほんとに考えながら描いてる?なんて思わせる彼女の性格に、この生々しい絵を描くヒントがあるのでしょうか。不思議。

りん(中1):忙しい彼女は、他の生徒よりも少ない授業日数で完成させました。カワセミ自身の丸っこさや可愛らしさが、ちゃんと羽の細部まで描く事によってキャラクター的にならずに、絵として「可愛らしさを感じる」ように仕上がっているのが素晴らしいです。中学一年で、もっと可愛くしたいハズなのに、ここでちゃんと作品を着地させたことを評価したいと思います。絵はしっかりですが、最近はスマホを持てずにLINEができない辛さを毎週のように嘆いてくる彼女。いつかストレスが爆発しないか心配です。

帆花(中3):中心をずらして、抜けを作った全体の構図、メインの花の周りにも細かく描かれた映り込みや水面のグラデーション、しっかりとレベルの高い作品に仕上げたなぁという印象です。葉も写実的ではありませんが、ストライプで様々な色彩を並べることによって文様のような美しさがありますね。アトリエでは気だるい大人っぽい印象を出そうとしていますが、実際はまだ「うんこ」とかで爆笑してしまう幼さも持ってる、そんな受験生です。

りな(高1):本人のしっかりとした性格が絵にも表れているようです。葉の立体感などには背景色を利用し、陰影も統率が取れています。花の白が際立つ周囲の配色、何もない”抜け”の部分の扱いなど、1枚の絵としての完成度が素晴らしいですね。ほんとに葉っぱなんかはすごいです。背景色を活かす「引き算」をしながらも、葉脈などの細部をしっかりと「足し算」している、このバランスはもはやお手本のようですね!将来設計や作品への姿勢も文句のつけようのない彼女。わたくしをはじめ、小原先生も岩田先生も南澤先生も、彼女の爪の垢を煎じて飲むべきかもしれません…

ひなた(中3):およそ日本感の無い本作ですが、日本画で描いたということ自体がもはや魅力となっているようです。奥ゆかしさやわびさびなんて、薔薇には必要ないと言わんばかりの仕上がりですね。紫を含んだピンクの花びらが下品にならずに絵になっているのは、全体的にグレイトーンを混色時に多用した効果でしょうか。彩度がこれ以上高くても低くても良くなかったですね。ちょうどいいです。この絵を描いている最中、死んだような表情だったのが信じられませんね!アトリエで友人と喋っている時に見せるような笑顔を、制作中にも見せてほしいものです。

光里(高1):スピード感や儚さとは無縁の作品ですが、花の存在する実在感や、ど真ん中に配置されたその配慮の無い構図が、この作品の魅力となっています。見る人に余計な勘ぐりや悲しさを感じさせないこの作品は、きっと飾る場所も選ばないでしょう。中高生よりも、幼児や、ご年配のかたにこそ気付いてもらえる愛らしさがある作品だと思います。絵画ではこんなに素直なのに、アトリエの講師に対してはなんであんなに素直じゃないんでしょう。さっさと素直にならないと、先生達ももっとしつこくなりますので、覚悟しておいてほしいです!

一平(高1):日本画ではありますが、デザイン的な構図とモチーフが良いですね。判子を青にすることで、暑苦しくなりがちなオレンジの背景にも落ち着きを与えられています。お調子に乗りやすくついつい周囲が見えなくなって失敗し、僕に怒られて捨てられた犬のような表情でションボリして黙りこみ、気持ちの在処も日々忙しい彼。快晴、雷雨、快晴、吹雪、みたいな心模様。たまに僕の家に住み、もはや距離の近すぎる彼に対し、作品も内面も形容する言葉が見つかりません。まぁ言いたいことはお互い言いきってるから大丈夫か。まぁ毎回仲直りはするんですが、きっとまた近いうちに大喧嘩することでしょう!!

以上、学生クラス日本画の紹介でした~!!ノンフィクションです。こんなふうに書いてはいますが、この険しい日本のスクールカーストの生活を生き抜く合間で、アトリエでは自由に彼らがワガママを言えるのは素晴らしい事なんだと思います。これからものびのびと(時に厳しく)学生クラスをやっていけたらなぁと思いました!!

田中幸介
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