モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

シーズン到来

2015-10-20 19:06:08 | 学生

学生 人物デッサン


どうも幸介です!受験シーズンも近付いてきておりまして、静物デッサンや想定デッサンを連続で制作している彼らを見ると、また今年もこの季節がやってきたんだなぁと思います。生徒の皆ももちろん頑張っているのですが、講師陣もどうしたら彼らのデッサン力がアップするのか、どんなモチーフが一番彼らに必要なのか、どんな言葉で伝えれば彼らに響くのか、毎日試行錯誤を繰り返しております。どんなにアトリエで一緒に練習をしても受験会場まではついて行ってあげられませんので、こちらも彼らのデッサンを仕上げるのに必死です。

上記の画像の左二枚は美大受験を考えている高校一年生の作品。「ハケで何かを塗っている手を描く」という課題です。高校一年生なんだから受験までまだまだ時間があるじゃない、ってワケにはいきません。受験でデッサンを描く場合、受験開始のその瞬間までどんなモチーフを描かされるのかは分かりません。受ける科によって多少の傾向はありますが、例えばグラフィックデザイン科の場合は、ハケのような人工物なのか、鳥などの動物なのか、植物や水などの自然物なのか、もしくはそれらの複合なのか、事前には分からないのです。要は受験で何が出てもいいよう、受験する高3の2月までに、何でも描けるようになっておかなければならないということですね。

右の二枚は、まさに来月に受験を控えた高校三年生の作品。「手とハケ」と「手とボール」の課題です。受験のデッサンはただ描ければいいってワケでは無くて、例えばハケがモチーフだったら、どんな持ち方で何をしている瞬間でどんな角度から見てどういうふうな構図で画面に収めるのか、アイデアやオリジナリティも問われます。どんなに描写が上手くても、出題されたモチーフの出題意図を理解していなければ意味がありません。また、オリジナリティと言っても、奇をてらいすぎて見る人に何も伝わらなければ減点です。そこらへんのバランス感覚やサービス精神も必要とされるんですね。

ほんとは皆の受験会場に一緒に行って、いつものアトリエのよう「モチーフをもっとよく見て!ただ見るだけじゃなく、観て、診るつもりで見なさい!!」「違う!!光源が定まってない!!質感に行く前にベースを見直して!」「モチーフの扱いが素材そのまますぎる!そのアイデアはボツ!!」などなど、描いてる横で指導をしたいとこですが、そういうわけにはいきません。

受験はもちろん1人ですし、子供は大人のいない場でこそ成長しますから、大きな心で彼らを送り出すんですが……それでも先生はやっぱり心配!!!受験当日に彼らが万全の体制で課題に取り組めるよう、講師陣の苦悩の日々は続くのでした。受験生を控える皆、辛いけど「これ以上は無い」ってぐらいまで頑張りましょう!

田中幸介
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