モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

抽象画

2015-10-19 21:54:33 | 大人 油絵・アクリル

中野 左『アダムとイヴ』 右『左の油絵具がフラットに塗られた状態』 油彩

規則性を少し崩した配置の絵の具のてんこ盛り。偶然性を味方につけたマチエール(凹凸)の美しさと、代赭色-たいしゃいろ(何色か混ぜてこのベネシャンレッドを作られたので、あえて和の色名で書いてみました)の奥ゆかしさは、モダンでオシャレなカフェテリアにも、敷居の高い料亭にもあいそうで、飾る場所をイメージするだけで楽しくなる作品です。そう、抽象画は壁に飾られた状態で完成するといっても過言ではないのです。
30号という大きなキャンバスですので、絵具の量も半端なく、パレットが小さく見えるようなモリモリ練り練りの作業でしたので、「左官屋さんみたいですね!」と声を掛けますと、「気分的には料理をしている感覚です。」と答えられました。そう言えば、どことなく美味しそうな感じもします。
しかしまぁ、右の色面でお気付きの方も多いでしょうが、単純に下塗りをバランス良く平均に塗る為に置いて行った分配に過ぎないんですね。うーん、勿体無い作品です。私も左の状態の時にベタ褒めさせて頂きましたが、中野さんご自身も「この段階が一番良いんですよね。悔しいことに。」と、おっしゃっていました。そのやり取りを隣で見ていらっしゃった奥さんが、「中野さん、この作品の題名は?」とナイスな質問!
すかさず「『アダムとイヴ』です。」と答えられる中野さんに、再び感動してしまいました。
そんな題名を聞かされると、アダムの鎖骨から作られたというイヴのパーツにも見えたり、知恵の実の欠片に見えたり、原罪の数々や、後悔の形のような気にもなってきます。中野さんの遊び心に完敗です!
それはさておき、こちらは豪華な薔薇のドレスを着た女性像になる予定。『アダムとイヴ』より、素晴らしい作品になることでしょう!皆様乞うご期待☆   オバラ
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