
土曜日担当岩田です。大分、陽気も暖かくなってきましたね。ミオスから見える川沿いの桜も恒例の花見を前にすっかり見頃です。明日の日曜日はお天気が持てばの話しですが絶好の花見日和ですね。
今日は土曜日の午前にいらしている坂本さんの油彩をご紹介致します。
最初ということで、それでは3号位で焦らずゆっくりと行きましょうという感じで始まった坂本さんの初油彩ですが何ともスムーズな描き出しで、決して初めての油彩とは思えない程、ご本人が全体を客観的に見て描いていたのが印象的でした。
こちらの絵は出かけた先で撮影された写真を元に描いたものですが元ネタの写真と比較してもその印象を上手に取り込んでいて、最初にここまで描かれてしまうと、ちょっとこっちが困ってしまいますという位に良い絵になりました。
実際この絵を見てみると主役の猫の顔の表情がとても繊細に描かれていて、軟らかい毛並みの印象もとても良い感じです。そして手前のコンクリートのガサガサした壁面も使われている微妙な色と相まってその質感が魅力的に表現されています。
この壁に関してはペインティングナイフを駆使して描かれており、こちらも慣れていないと中々扱いづらい道具だと思うのですがその辺り難なくこなせてしまう坂本さんはちょっとただ者ではないと思います。というかもっと言わせて頂くと、対象を観察する上でかなり客観的且つ集中してものを見れているなという印象を受けます。
そして更に、目と脳と手、更に道具がちゃんと無駄無く連動していて、その読み取った情報を絵具という媒体を介してちゃんと画面上に表現できるという所に感心してしまいます。
こういったことは本来であれば、何度も練習して訓練を重ねていけば序々に出来てくることだと思うのですが道具や絵の具の特性を短期間で見極めて自分のものにすることができる力を坂本さんは持っていると思います。
次は更に大きい画面チャレンジして下さいね!