野中 透明水彩
庄司です。甘酒がおいしい♪冬の幸せです。白菜の豚バラミルフィーユ鍋も美味しい♪この間、出汁を取り忘れちゃったのですが、そうと気付かないほどちゃんと白菜も甘い美味しい鍋になっていました。素材だけでも十分すぎるほど十分なんですねぇ…すごい。
今回の作品は、野中さんの水彩画です。毎回、じっくりとモチーフと向き合って描かれている野中さん。ひたむきにモチーフに注がれる眼差し、素晴らしいのです。
盆の上の果実たちもいきいきしていますね。洋梨は、沢山の色を重ねてこんなにも深みのある表現になりました。背景の壁にもジェッソを少し混ぜた絵の具をはらい、雰囲気を重ねていらっしゃいます。同じような茶系の木のゴツゴツ感と鳥の羽毛の質感の違いなども、苦労しただけのことがある仕上がりですね。でも茶色ならなんと言っても、栗の色味にとっても惹かれてしまいます。だってこんなにも美味しそうなんですもの!色作りのセンスも冴えていらっしゃいますね。
ちなみに…。野中さんはとってもお上品で物腰も柔らかい奥様という印象なのですが、実はど根性の方…と密かに思っています。だって毎回、じっと見すぎて目がくらくらしてしまったわ、とおっしゃるほどにまでモチーフをしっかりとしっかりと(強調してしまいました)見つめているんですよ!
習っていらっしゃる俳句の先生にも、『よく見なさい』と言われるの、とおっしゃっていました。ものを見るってきっと言葉でも絵画でも、本当に一番大切で一番難しいところですよね。うーん、素晴らしい実践!
そんな野中さん、次はデッサンでもう一度基本に立ち返り技術を深める計画です。布の表現ももっと描きたい、と只今少し丸めたストライプの布が入っているモチーフに挑戦中です。布は本当に面白く難しく挑戦しがいがありますから、ぜひもっと見てみたい!挑戦して頂きたい!と感じていたので私もわくわくしています。デッサンはまさに見る力の結晶体!描きながら野中さんの技術、眼力が更に高まっていくところ、もう楽しみでなりません♪
しょうじ