モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

水彩画講座inブログ

2012-02-01 07:13:00 | 大人 水彩
Hatanosan_2
秦野 透明水彩
赤尾です。今日は秦野さんの水彩画を、描き始めから完成まで3つの段階に分けてご紹介します。
秦野さんの水彩画は進め方に無駄がなく、透明水彩の発色の良さを存分に生かされており、これから水彩画を始める方やもっと勉強してみたい方にはとても参考になるため、せっかくなので水彩画講座をさせていただきます(^‐^)


1.透明水彩はその名の通り透明度が高い絵の具です。下書きのデッサンに鉛筆をのせすぎると、上からのせた透明水彩から鉛筆の色が透け、発色の良さが落たり固い印象になりがちです。そのためデッサンは極力大まかな形のポイントだけを押さえ、描きすぎないことが絵の具の発色の良さを活かすポイントになります。
鉛筆で大まかな当たりを取ったら、筆に水分をたっぷり含ませて全体に下地の色を乗せます。透明水彩は上から色を重ねるほど濁って行くので、極力仕上がりのイメージよりも発色の良い色をまず塗りましょう。


2.全体に色が乗ったら細部を描いて行きます。このときあまり細い筆を使うと固い印象になってしまうため、太めの筆の先を利かせて描くと良いです。明暗の差をはっきりさせ、色味の幅を増やしていきます。
このモチーフは花がメインとなるため、花の後ろにあるポットは紫などの濃い色を乗せて対比を作っています。
敷布の影にも濃い色を使うことで、絵が引き締まって見えてきました。


3.影色を強めに置き、全体を引き締めて完成です。花や光の当たる部分は下地の淡い色を活かし、花と重なっている部分や影には思い切って濃い色を重ね塗りすることで絵全体にメリハリがつきます。また背景も明暗の差をしっかりつけることで、絵の中に空間が生まれました。


う~ん、秦野さんの手順通りに書いてみましたが本当に無駄がないお手本のような手順・・・見習いたいです!
今回の目標として水彩絵の具の特徴を生かした柔らかくみずみずしい色彩を作るため、筆を大きく使って全体を柔らかい雰囲気でまとめることを心がけられました。普段から細かい描写にこだわるタイプの方なので、描き込みすぎないことを意識し丁度良いところで筆を置くことで、発色の良いまま全体をまとめることができました。
こんな水彩画を描いてみたい!という方、ぜひこの手順を参考にしてみてくださいね!





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