晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

9月21日の土星・木星・火星

2022年09月24日 | 木星
 9月21日夜のスターリンク衛星観望と3惑星撮影会の記録で~す。

 この日は9月19日に打上げられたStarLink G4-34が18時33分頃、天頂(82°)を通過する予報が出ていたので外に出て夜空を見上げてみました。

 最大高度はベガのすぐ近くで見つけやすい場所ですが予報光度が2.3等なので難しいかなぁと思って待ち構えていると… ん!? 南西方向の仰角40~50°でフレアを起こす複数の衛星が一瞬見えました。

 スターリンクか?と思ったが確信は持てず、結局ベガ付近を通過するはずのスターリンクも肉眼では確認できませんでした。

 さて、今夜は久々の惑星撮影会です。始めはいつものように土星から撮影開始です。9月も下旬になったので夏の気流は望めませんが今宵は大陸から移動性高気圧が来ています。予想していたよりは気流が安定していたので夏場ほどではありませんがそこそこ写りました~。

21時44分の土星(光度 0.4等 視直径 18.3" 輝面比 1.00 撮影時高度35°)


 本日の土星南中は21時04分です。すでに土星は西の空に移動してますので、ここからは木星の撮影です。夜半には大赤斑も見えてくるので頑張って撮影することにしましょう。

22時23分の木星(光度 -2.9等 視直径 49.8" 輝面比 1.00 撮影時高度46°)


 ↑ 木星の撮影は22時から始めましたが22時20分過ぎに気流が落ち着いてこの時期としては上出来と言えるなかなかいい感じの木星画像となりました。
 
22時30分


 ↓ 大赤斑が顔を出したのは23時過ぎ… 今宵の木星の南中は23時53分です。

23時11分(撮影時高度50°)



23時36分



0時29分



 画角に衛星が入ってきました。こちらはカリストです。大赤斑の周りは荒々しい大気の渦がたくさん見えますが他の場所にもたくさんの乱気流が見えます。木星はいつみても迫力ありますが今年はいつにも増して気流が暴れているような感じがします。

0時58分



1時03分



1時09分



今回の撮影を時系列で並べるとこんな感じで~す。



さて、1時を過ぎるとさすがに木星は南南西の空に移動して高度も下がってきたのでここで火星にスイッチです。火星の高度はまだ40°ですが夜明け前には70°を超えてきます。高度60°を超えれば実質ADCを使わずに撮影できるので期待できるぞ~と思って撮影を開始したのですが、なんと4ショット撮影したところで急激に雲が湧き出してまさかの撮影続行不可~となってしまいました。

 1時36分(光度 -0.4等 視直径 11.2" 輝面比 0.87 地心距離 0.83au)



 今年は火星の撮影を開始すると曇り始める傾向があるのでまだナットクできる画像を取得できていません。火星はこれから急激に近づいて明るくなるので今後に期待しましょう!

天気図はこんな感じでした~




〈9月25日追記〉
スターリンク衛星ウオッチングの時に記録用として撮影していた画像を確認したところスターリンク衛星らしき物が写っていました。通過図とほぼ同じコースなのでスターリンク衛星で間違いないと思います。この画像を見ると明るさが一定ではなく後半でフレアを起こしているので南西の空で見た複数のフレアもスターリンク衛星だった可能性がありますね。