晴れ時々スターウォッチング

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6月2日のISS(HTV-9 & Crew Dragom Demo-2)

2020年06月03日 | ISS(国際宇宙ステーション)
6月2日(火)20時過ぎにISSが秋田・岩手ラインを通過します。こ~れはチャンスです。5月25日にキャプチャーされた「こうのとり」最終号機 HTV-9 と 5月31日にドッキングした米国商業有人宇宙船 クルードラゴン Demo-2を撮影することができるかもしれません。

ISSの拡大撮影はなんと2017年1月21日以来ですので実に3年半ぶりです。しばらく撮っていなかったので勘を取り戻しながらチャレンジしてみましょう。



本日のイベントデータ


ISSは北斗七星の下を通過して、北斗七星の柄の先アルカイド付近で最大仰角になり、その後は、うしかい座→かんむり座→ヘルクレス座→へびつかい座と高度を下げていきます。直距離は447km、明るさは-3.7等級です。条件としては申し分ありません。



そこで、本日の撮影計画です。

Demo-2はISSの先端部分ハーモニーに接続しています。ISSを真下から見るアングルになる最大仰角の時がベストアングルとなります。北斗七星付近が本日の撮影ポイントです。

HTV-9はいつものようにハーモニーにぶら下がるように接続しているので天頂通過後、かんむり座を過ぎたあたりが撮影ポイントです。仰角が低くなっていて かつ、距離がそう遠くない位置がベストアングルとなりますが、この撮影はかなり天気(気流&透明度)に依存します。つまり運しだいです。

おっと、最大の重要事項である露出です。ここは迷わずISS撮影の露出黄金比、ISO800の1/1600でいきましょう。あとは野となれ山となれです。

通過45分前です。スカイチェックに出てみましょう。ふ~む、良くありません。雲量は全天の6~7割あります。特に西側半分はどん曇です。雲が無いのは東の空の一部のみ…HTVの撮影エリアのみが雲が無い状態です。しか~し、通過まではまだ時間があります。天気の回復を期待して待つことにしましょう。

…時間です。ふ~む、西側半分は相変わらず雲だらけです。最大仰角付近までISSが来ているはずですが全く見えません。雲から抜け出たところをねらって速攻で撮影しましょう。

おっと、出ました! お出ましです!

2020.6.2 20:11:22~20:12:40 NIKON D90 Fisheye 10.5mm F5.6 ISO400 4sec×21

わぉ、モクモク雲がおじゃま虫で~す。あれ、右下に撮影者が写り込んでいますね~。写野から外したつもりだったのですが…失礼しました。さすが対角魚眼おそれいりました。

それはともかく拡大撮影した画像を確認してみましょう。

本日のファーストショット

2020.6.2 20:11:31:28 D300mm F10 D810A ISO800 1/1600

雲から出たときはすでに最大仰角通過中で、ISSを真下から見るアングルでした。やや露出不足ですがこのコースは天頂通過後に明るさが増していくのでこの露出で撮影続行です。

…ここでお知らせです。GIFアニメを入れたことで容量が多くなりこのあとの写真を受け付けなくなったようです。この続きは次回のブログ「~記録編」でお送りいたします。

お楽しみに~