トップニュースに小沢系議員30人の辞表受理を決定とある。マスコミは既得権の片棒を担いでいるように見える。小沢氏は悪人面(そういう表情を捉えた写真を掲載)を晒されて悪者のイメージを作られてしまった。そして小沢氏の考え方に理解を示す人達を小沢系と呼んで、排除すべきものというイメージを与えようとする。まあ、そこまで明確な意図を末梢の記者は持っていないかもしれないが、奥の院の意向は浸透しているだろう。
悪人田中角栄のイメージは固定され、それに連なると見なされるものを忌み嫌い排除するというあまりにも単純な構図が流布してしまっている。今太閤と持ち上げたマスコミと突然角栄に石を投げ出したそれまでの支持者が正義の善人などとは思えない。角栄の持っていた悪さはスケールは違っても持ち上げたマスコミと熱狂した支持者の心にもあったはずだ。
例えば娘婿の田中直紀議員は賢そうに見えないし、おろおろするので虚仮にしやすいが、しれっと居直り言葉巧みに言い逃れする知能犯よりは好ましいかもしれない。クイズを間違える大の男を馬鹿にして喜び居丈高になる人間がどれほど賢く信用できるだろうか。
小沢氏の政策を論評することなく、あああの人はなどと言う批判者の印象ばかりを振り撒いては、日本の政治がますます駄目になる。マスコミは片棒どころか政治を空洞化させた主犯のようにも思える。レッテルでなくて内容と主張を伝えて欲しい。小沢系ではなく公約固執派くらいならまだ許容できる呼称だと思う。
先入主を出来るだけ避けている私にも小沢氏は理解しがたいところがある。しかし、これだけアンフェアな取り扱いをされてよく頑張る気持を持ち続けられるなあと感嘆してしまう。