駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

日本のチベットに住んでみたい

2020年07月05日 | 

               

 

 無人島に行く時たった一冊しか本が持ってゆけないとしたらは、難問でなかなか決めかねる。五冊にしてくれれば、すんなりと地図帳を入れられる。欲張りだから一冊で世界地図と日本地図が入っている分厚いのにしたい。

 チベットにも悪い 岩手にも悪い しかしこうした言い方が六十年前は平気で教科書に載っていた。日本のチベット岩手。東北地方というと青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の六県で、なぜか自らも東北とまとまった意識を持っておられるようだ。どういうわけかその中で岩手が好きなのだ。秋田ほど美人は居ない、山形ほど果物は豊富ではない、青森ほど北の外れではない、宮城のように仙台もない、福島ほど関東に近くない・・、それでもなぜか東北に住むなら岩手にしたい。

 東北には実を言うとそれほど良い印象はない。一絡げにすると怒られるだろうが、東北の人は重い面白くない怒りっぽい。そうして誤魔化さない粘り強いへこたれない。これは私の感じに過ぎないので、山のような反論があるだろう。しかしどういうわけか、何十年経っても未だ修正するに至っていない。なるほどそういう感じはあるいや違うと読んでもらうよりない。

 東北に対応するのは地域は九州だと思っている。対照的とは違うが、共に個性が際立ち釣り合いがとれ比較しやすい。歴史的な知識は乏しいのに土地柄というものに非常に興味があるので、時々地図を眺め、地方を旅する吉村昭、川本三郎、梯久美子・・の本をそうかふむふむと読んでいる。

 なぜ岩手、上手く説明できない。叶わぬ夢としてもいつか山田線に乗ってみたい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする