駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

本当に耄碌しているのかな?

2016年10月06日 | 政治経済

          

 都の要請に対し石原元知事が豊洲問題に関するヒアリングイングに応じないと返答してきたと報道されている。

 報じられてきた内容を簡単にまとめると、石原元知事は当初、盛り土をしないとの報告を都から受けていたかとの質問に、「だまされた。都の役人は腐っている」と発言し、そうした報告を受けていないと否定した。その後、都知事だった2008年5月の定例記者会見で、専門家の発言を紹介しながら、「コンクリートの箱を埋め込む」案を、自ら都側に提案していたことが明らかになったら、「役人からそういう情報を聞いたので、取り次いだだけと説明し、さらに「東京都は伏魔殿だ」と、都を厳しく批判していた。

 しかし世論の流れを汲んでか、最終的には責任を痛感している、都の「検証」には、全面的に協力するというコメントを発表していた。

 都合が悪くなると高齢、記憶力の低下を前面に出して防衛する姿勢が見えるが、自分のことでなければ一刀両断、厳しく批判したであろうと正推する。

 都庁には週に二三日しか登庁せず、実務を腹心任せにした石原都政は何本かヒットは放ったが、ブレーキの三振から失投まで失策も多い。検証と反省のないところに進歩はない。果たしてこれから伏魔殿と伏魔殿の主の内実を明らかにすることができるだろうか?。

 石原元都知事けしからんと言うのはたやすいこと、圧倒的な支持をした人は誰だったのだろう。当事者精神がなければ、危機を回避することはできないと申し上げたい。

コメント
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